トランプマンカラべー-2
マルフがマンカラべーと呼んでいるゲームのルール
①自分の場は6つの窪みと右側にある自分側のポケットと呼ばれるゴール部分的な穴と左側にある相手のポケットという形となっている。
②初期時点では窪みの中全てに4つずつおはじきを入れる。
「やり方習った時はゲーム短縮の為に3つになったんだけどね。数を変えると戦略もまた変わるけどゲーム時間は確実に長くなるから。」
『確かにそうなりそうですね。』
③順番を決めた後、プレイヤーは自陣の窪みの1つを選択する。その窪みに入っているおはじきを全て持った後、その窪みの右の窪みからおはじきが無くなるまで1つずつ入れていく。自陣ポケットに隣接している窪みに入れた後に残っていれば自陣ポケット→敵陣の窪み×6→敵陣ポケット→自陣窪みという形で入れてゆく。
④自陣ポケット又は敵陣ポケットで終わった場合はもう一度自分のターンを行うことができる。
⑤自陣の窪みからおはじきを全て取り除いた者が勝利する。必ずしも自陣ポケットに最後のおはじきを入れるという条件は無い。
「これが大まかなルールだねぇ。本家と比べると大分簡略化してあるんだ。まぁ、自陣ポケットにおはじきを集めるゲームじゃ無くて、自陣のおはじきを無くすゲームだから仕方ないんだよねぇ。」
『確かにそう考えると同意できますね。』
「特に④のルールの扱いが非常に重要なんだよねぇ。なんせこのルールを上手く使えば確定で勝てる状況もあるわけだから。」
例えばポケットの近くの窪みに3-1-0と並んでいた場合、3を選択すると0-2-1という状況で再ターンになる。その後1を選択する事で0-2-0でもう一ターンとなり0-0-1という状況が作り出せる。こうなれば1を選択するだけで勝てるのである。
しかし③のルールの関係でおはじきを一点に溜めすぎると自分の所に帰ってきてしまい、より時間が掛かってしまう事もあれば、敵陣に侵入する時に丁度ポケットに合う数になってしまう事もある。下手すればそれだけで相手の勝ちも決まってしまうので戦略的に注意が必要となる。
ただ、このマンカラべーというゲームは現実でボッチであると遊べないという欠点がある。これについては仕方ないがゲームアプリで使われるマンカラという物の殆どは大富豪の様にローカルルールに対応していない。まぁ、いくらでも遊び方を考えられるゲームとも何処かで聞いた人もいる様なゲームである為、それら全てに対応する事は不可能だろう。
それ故にこれを作った甲斐があったとマルフは笑いながらトランプを追加したルール説明を始めるのだった。




