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そろそろ真面目にクイズ大会-3

第五問 アンスバレル魔法学園→ラーノッツ武道学園→メルドマーチ鉄工学院→ルルーシティア薬学院→トリメッタ騎士学校→ロウンパウサー料理学園→スペルティアス国際宗教学園という学歴を持ち、新たなる宗教【ティナノッツ教】の開祖となり、ティナノッツ聖国の王としてアルシシリア帝国を滅ぼした英雄を答えよ。



正答者 エスト

「マグナス・アンカルタだな。この人物の作った宗教は正直言って狂ってたんだろうけどな……。」

「せやな。まぁ、宗教やっとる実力者はそんなもんやで。」

「実際信徒1人の時に敵国の軍隊を壊滅させたりしてるからなぁ……。」


信徒1人は彼の姪っ子であり、トリメッタ騎士学校を卒業した後に無理矢理引き取らされ、他の者からは恋人と勘違いされたという記録も残っている。ただ、この姪っ子も英雄では無いがそれなりに功績は残しているのでかなり強い事は間違いないだろう。



「……とゆーか最後の問題が1番簡単だったぞ?あれだけ複雑でも特徴的な経歴ならばすぐに分かる。」

「せやったか……。まぁ、これくらい覚えておかんと対策はできんからなぁ。」


アベルはそう言いつつも中間発表と称してとある牛乳瓶を取り出していた。ちなみにその瓶には〖処刑人の牛乳 ~君は宇宙を見た事があるか?~〗と書かれており、完全に危ない薬なのでは?と思われていた。しかしアベルはそれをプハーッと飲み干した後に順位を発表する。だが、なぜか「〇〇は2位やで」等のよくある嘘つき捜しクイズの様に大々的に発表はしないのであった。


「とゆーかこの世界の英雄に転生者はいないの?」

「いるにはいますよ?ただ、本人すら気づいていない人もいますしね。漫画等でも産まれてすぐ記憶が戻る方が珍しいと言われているじゃ無いですか。最近はある程度育つか断罪前とかいう16年経ってようやく……なんて人もいますしね。」


グドリャーフカはそう言いながらアベルを見ていた。彼は転生されてきた魂に肉体を無条件で奪われそうになった所、逆に食い殺したという経歴を持つ。本人にはあまり自覚は無いが、グドリャーフカはアベルの様子を見て少しだけ微笑んでいた。


「……まぁ、英雄について知る事は良いことです。しかし以前転生してきた者の一部は悪政を強いて滅ぼされたり、ハーレムを目指してヒロインにバラバラにされて持って行かれたりと碌な記録が残ってないんですよ。」

「まぁ、転生者やなんかはあまり関係は無いわ。そのスマホやってつるっちから支給されたもんやろ?転生者や無くても使える訳やしあまり関係ないわなぁ。」


実際に転生者としてのアドバンテージを普通に奪われてしまう可能性が高いため、転生者だからと優遇されないことを理解した大橋と瑪瑙は神々に関する問題に備えるのだった。ただ、次の問題がフリップ早出しでは無く早押しの口頭解答というシステムのため、罰ゲームを受けるのは誰なのかと出題者側は思うのであった。

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