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VSアルティメットゴブリン リューヒ編-3

同じ行動を繰り返して相手を牽制しながら勝つという外道な戦法、通称攻めガ〇ル。それに対抗する為に必要なのは相手の飛び道具以上の飛び道具で打ち消した後、一気に攻め落とす事だ。最近では飛び道具無効効果を持つ技や強い飛び道具を持つキャラも増えている為、某格闘ゲームでは段々と廃れているとも言われている。


ただ、魔法禁止である為にこの様な対策法が使われる事は無いと思われたが……それはただの勘違いだった。というのもリューヒの足下には先程までアルティメットゴブリンが使用していた大砲の残骸がまだ残っていた。大橋は知らないが基本的に【殺戮帝】で出した物は剣城が自分の意思で消しているが、普通の【殺戮魔法】で出した物はその場に残るのである。大橋がそれを知らなかったのはランタンがそれを全て回収していたからだ。


ただ、リューカは気にしなかったのか消滅したアルティメットゴブリンの創造した物の残骸が壁の隅に引き込まれる様に固まっていた。それを見て瑪瑙は実は少しだけ穴に向かって傾いている水場を思い出していた。それほど自然に残骸が残っていた為、リューヒはそれを剣山ブラシを伸ばして引き寄せていた。


その後、その残骸達をゴルフの様な感覚で撃ち出していく。ひたすら撃ち込まれる残骸を全て鎖鎌で止めきる事が出来ずにアルティメットゴブリンは鎖鎌から手を離した。その後盾を創造しようとするも、間髪入れずに顔面に残骸が当たり、脳振盪を起こしたのかそのまま倒れてしまった。


その隙を逃さずリューヒは剣山ブラシの剣山部分をアルティメットゴブリンの首にぶっさした。するとドクドクと首から血を出すアルティメットゴブリン。その血を見てリューヒは少し警戒したものの、何も無いと分かるとブラシをドライバーを使ってホールインワンを目指すように振り抜いた。まぁ、屋外と比べれば遙かに低いダンジョンでは数秒後に天井に衝突し、アルティメットゴブリンは弾け飛んでしまう。しかし大橋達はそれくらい慣れっこだとばかりに真顔でアルティメットゴブリンの最期を見取ったのだった。


「そういえばゴルフとは本来ゲーム限定のスポーツでは無く、現実でやるゲームなんじゃよな?」

「大体のスポーツがそれよ。……まぁ、パラレルワールドであの作品がナンバリング20まで続いているとは思わなかったわ。しかも普通に店頭に並んでるし。」

「私としては途中から実況の声が若干変わったのに違和感がありましたね。ただ、いつまで経ってもコーナーを曲がる事がすくないドラム缶が……ダメです、思い出したら笑いが止まらないです……。」


ただ、次はどちらかが行かなければならないという事を忘れながら大橋と瑪瑙は思い出し笑いによる腹筋の痛みに苦しむのだった。

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