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VSアルティメットゴブリン リューヒ編-2

リューヒは大砲の弾を弾く事を繰り返してタイミングを図ろうとするも、アルティメットゴブリンはそれを察知して大砲を撃ち出すパターンを変化させていた。しかし、定点にしか撃ってこない事を見抜いたリューヒはアルティメットゴブリンが撃ち出した弾を弾きながら天井へと駆け上がり、アルティメットゴブリンの後頭部に一撃を加えた。


ここで剣山の部分で刺していればそのまま勝ちだったのだが、アルティメットゴブリンは自らが創り出した大砲を潰す勢いで体を捻る事により剣山ブラシの剣山部分では無く土台となる部分の方で受け止めたのだ。


突き刺すイメージで剣山ブラシで振るっていたリューヒの一撃を打撃で受ける事によってダメージを軽減したアルティメットゴブリンは打撃の勢いを利用してリューヒから離れるように走った痕、不必要なくらい長い鎖鎌を創り出していた。この様子を見てリューヒはアルティメットゴブリンが大砲を捨てたと感じたが、嫌な予感がした為大砲を蹴りで凹ませて使用できなくしてからアルティメットゴブリンのいる方向へと向かう。


だが、アルティメットゴブリンは両腕で鎖鎌の両端を回すことにより物理的な壁を作ってリューヒの進撃を止める。リューヒは立ち止まった直後に鎖鎌をかいくぐる道が無いかと考えたが、それは難しいという結論に至った。単身で乗り込めばアルティメットゴブリンは少しだけ手を動かして防御する部分を変更するだけで対応できるのだ。


「……魔法使えないのがかなりキツい……。」


ここで魔法が使えればと嘆きながらもリューヒは鎖鎌を突破する方法を考える。ただ、良い案が思い浮かばない為、アルティメットゴブリンに前身され逃げ場を無くさないように攻めていく事に方針を切り替えていた。


「魔法主体で闘ってきたリューヒにとって魔法禁止という誓約がかなり厳しくなってるわよね……。」

「それに双子で思考を共有しておる事が多かったからの……。」

「でもアルティメットゴブリンはなにかに特化しすぎじゃない?てっきり万能系になると思ってたんだけど。」

『少なくとも【殺戮魔法】を強引に使用している事が問題となっていますね。一応武器創造という形でワンランク下げましたが……ワンパターン攻撃を繰り返す感じになっていますね。でもこれ位で無ければ瞬殺されているので後で改造しましょう。』


ファイズはそう言いながら参考画像を大橋と瑪瑙に見せる。そこには待ちガ〇ル……下画面で操作できるならば攻めガイ〇となっている遠距離攻撃と対空攻撃のコンボ映像や、下と必殺ボタンを繰り返す事で敵を吹っ飛ばすネズミに見えない黄色ネズミの映像、ゲーム内通貨で特殊なフォームにした腹ぺこフードにゃんこが一撃必殺の威力を持つ飛びつき攻撃を繰り返す映像を見せていた。


「……最後はよく分からないけど最初の2つはよくやる奴よね……?あれやられると非常に腹立つのよ……。」

「電気ネズミはコマンド無しで撃てますから余計に腹立ちますが……現実でやるとあぁなるんですね……。」


2人はリューヒの行動を見ながら自分達の時の対処法を考えるのだった。最も、リューヒの行動は2人の予想を遙かに超えていた為、真似する事は出来ないと感じるのだが、当時の2人はその事を知る由が無かったのだった。

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