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VSアルティメットゴブリン リューヒ編-1

リューカがアルティメットゴブリンの返り血で血塗れになりながら戻って来る。そんなリューカと通りすがりハイタッチを決めながら、次の挑戦者であるリューヒが剣山ブラシを片手に下へ降りて行く。ただ、リューカはあの後すぐに洗浄石で汚れを取った後、エストと供に風呂場へと向かわされるのだった。


「そんな訳でリューヒじゃが……アルティメットゴブリンがアルティメットしてない気がするのぉ……。やはり武器を生成する力は強力なのじゃが使いこなせんと意味が無いのはハッキリ分かるのぉ。」

「とゆーかあれ自滅よね?殆ど自滅してたわよね?少なくとも私の知る彼女からはあんな使い方してないんだけど!」

「とはいえワンパターンでも無いじゃろ?それに話を聞くに他にも隠し球はあるじゃろうて。」


トキトウの言うとおり、剣城は大橋に見せていない攻撃法がある。これは【獣達の回旋曲】や【時空帝】等の大量殲滅系の物が当てはまる。最近は滅多に使わないが、自分の手を下さない事に関して前者は最強の部類となっているのである。少なくとも人間を殺すのは呼びだされたモンスター達なのだから。


「……2人とも、今リューヒがアルティメットゴブリンと遭遇しましたよ。ただ、先程までとはかなり違いますね。棍棒では無く……弓を引いている様な気が……。」


2人が話に夢中になっているのを見て瑪瑙が2人の視線をリューヒの映っているモニターへと戻していた。ただ、この時のアルティメットゴブリンか使用した攻撃法が前回までのアルティメットゴブリンと違う事に誰もが驚愕した。


「……これ、対処が難しい……。」


リューヒはそう言いながら剣山ブラシで飛んでくる弾を弾き返した。しかしこれはアルティメットゴブリンから放たれた別の弾で相殺されてしまう。だがここまであからさまな遠距離攻撃だと接近戦に弱くなるとリューヒは思っていた。実際、今回のアルティメットゴブリンが創り出した武器はアルティメットゴブリンを囲むように配置された巨大な大砲であった。


「あれを軽く弾き返すのはまだ楽そうだけど、なんでガトリングとかにしなかったのよ?」

「魔力の消費ペースを考えた結果だろう。常に撃ちつづけるよりは時間経過で回復するペースに合わせた方が良いからな。」


固定砲台という名の先述に目覚めたアルティメットゴブリンはリューヒの接近を許さぬ様に別の攻撃も行っていた。この為、防戦一方となったリューヒを見て、ようやくアルティメットゴブリンと名前負けしていない状況になりながら30分程経過するのだった。

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