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魔法を作って遊んでみよう-4

「……やはりオリジナル魔法を使うにはある程度パターンを作る事が重要ですよね……。そうすればイメージしやすいですし……。」


妖精の尻尾という意味の魔法バトル漫画を読み終えた瑪瑙はそう呟いていた。魔法に関するイメージを得るために漫画に手を出した彼女はより使いやすい文言を考えるために分析した結果、この様な答えに辿り着いた。


もっとも、ドラッヘナー姉妹は既に同じ理論で魔法の文言をパターン化している為、より強力な魔法になりやすかったのだ。ただ、枠を固定しすぎると何も出来なくなるので注意も必要となる、特に干支や黄道十二星座等、一見すると多いように見えるモチーフも下手すれば応用の効かない魔法に成り下がってしまうのだ。


「……アベルさんも第〇の矢的な物は使ってますよね……。」


アベルの様に二種類以上のパターンを作る者も少なくないが、今は一点集中の為に瑪瑙は悩み続けた結果……この様な形となったのだった。


「……突撃するは神風の如し……風蹴一線撃!」


瑪瑙は魔力を風に変換して足に纏わせ、そのままファイズが作り出した岩に向けて蹴りを入れた。その後、岩は破裂する様に弾け飛んだが……瑪瑙はまだまだだと思っていた……というのも実は瑪瑙が自分のオリジナル魔法の方針を決めた際、ファイズに岩のレベルを下げて貰うように頼んだからだ。


「……やはり本来の打撃力が低いですね……。これだとここから応用していくのは難しいですよ……。」

「じゃが格闘系にシフトしたのは良い傾向じゃな……。お主は遠距離から攻めるよりは相手の懐に入る方が合っておる。その技術の基礎の基礎はここに来るまでに出来ていた様じゃしの。……ところで思うんじゃがこの漫画は内容が少し物足りなく感じるのじゃが、どういう事なのかの?」

「……それは多分、ライトノベルが原作だと思います。漫画1巻が原作の半分に満たないくらい濃く書かれる時もありますが、下手すると漫画と原作の巻数が同じかそれよりも下になる場合もありますし。」

「……つまり、普通は原作から削られておる事も多いのじゃな…。」

「アニメだとさらに削る事もありますよ?私の知る限りでは原作では1巻の終盤で敵が攻めてくるのに第1話の終盤で既に攻めてきましたから……。」


あまりにもハイペースな形で1巻終了まで持っていった結果、主人公がヒロイン達と同じタイプの武器を手に入れるまでの過程や主人公本来のスタイルについての解説にもなる戦闘シーンが省かれて矛盾が発生した様に感じられた。いつの間にそれ覚えたんだよ?的な現象が起こっていた。


まぁ、ライトノベルやネット小説の描写を全て漫画に詰め込むと連載終了が中途半端になる可能性も考えられるので妥当なのでは?という意見が出たところでマツリカはまた別の漫画を読み始めるのだった。

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