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魔法を作って遊んでみよう-3

強力な魔法とは自作する物というのはあながち間違っていない。魔力を大量に使いダレてしまうのならばよりモチベーションの上がる文言を使うのが普通なのだ。その為、ドラッヘナー姉妹の様に楽しむ事が強くなる為の近道にもなっている。


実際、剣城の使用する【殺戮魔法】及び【殺戮帝】でも基本的な【アンサンブル】や【オーケストラ】以外は全て剣城が自作した魔法である。それだけ応用が効くのがこの世界の魔法である。だが、イメージと文言を合わせなければ不発になる事もしばしばな為、エストの様な黒歴史に近い状態になる事もある。


「………つまり、黒歴史にならないようにすればいい訳よね……。」

「そうじゃな~。魔法で相棒っぽい物を形成するのもえぇと思うのじゃ。まぁ、儂からはそこまで厳しくはせん。魔力増強の訓練はするのじゃけどな……。」


マツリカはそう言いながらたまには趣向を変えようと国民的ロボットアニメの漫画版を読み始めた。ただ、作品毎に設定やシステム、主人公機の立ち位置が違うことに混乱していた。まぁ、それはシリーズ物ではよくある差異なので段々と気にならなくなっていたのだけど。


「……動かざる事、山の如し……切り裂く事、刃の如し……、弾く事、鎧の如し……暴れる事、嵐の如く。山刃鎧嵐さんばがいらん。」


最初にオリジナルの魔法を作り上げたのは瑪瑙だった。ただ、瑪瑙の魔法は使う場面がかなり限定されると予想された。……というのも風魔法で自分の身を守るのは良いのだが……嵐の勢いが強すぎる事から制御が難しく、自分で言った山の如し動けないのである。ならば突発的なガードに使えるのでは?と思えばそうでもない。


使用するために必要な文言が長く、瑪瑙のイメージ的に言葉ごとに韻を踏まなければいけないため早口でやる事も出来ない。その結果……改善しなければならないと全員一致となった。ただ、攻撃以外でも使えるという事を学んだ事からドラッヘナー姉妹が新たな魔法を考え出したのだった。


「防御するにはやっぱり!」

「大きな壁を作っちゃえ!」

「白き天使の描かれし盾と!」

「黒き悪魔の描かれし盾で!」

「合体せよ!シールド・オブ・アイギス!」


今度は文言を言う順番を逆にしていたが、それでも問題なく白と黒が交わった盾が現れた。試しに3人で魔法を撃ってみたがビクともしなかった。ただ、どうやって盾を消すかを考えていなかったからか、魔力を大分消費するまで消す事が出来なかったのだった。


しかしここから彼女達は自分達の魔法を考えようとしてたまに中二病の黒歴史を抉るような文言で失敗する事を繰り返しながらも強くなるために努力するのだった。

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