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一点集中魔法講座-2

「………これから魔法に関しての訓練をする為に改善する事がある。それは……何の魔法を極めるかを決めて貰う事じゃ。バラバラに修得してもお前達の力では次に攻め込まれた時に間違いなく死ぬぞ。」

「……それは分かっています。けど、一点集中するとしても適正などは調べられるんですか?」

「それは知らん。とゆーかあまり適性など気にせん方がえぇぞ。少なくとも一番最初に使った魔法を極める事がある意味上達する可能性は高いんじゃがなぁ……。」


最初にエストは火魔法を選択していた。初めて使ったのがその魔法だった事や、元々の目的を果たす為にはこの魔法が一番効率が良いからと言っていた。ただ、エストよりも魔法の経験が乏しい大橋と瑪瑙は悩んでいた。最終的に2人が選んだ魔法は……大橋が雷魔法、瑪瑙が風魔法なのであった。


「……イメージのしやすさや身体強化も合わせて風魔法を選びましたが……大丈夫ですかね?」

「問題ないのじゃ。ただ、訓練としてファイズの創り出した土人形と闘って貰う事となる。一応急所には儂の作った爆弾を設置しておくからそれも考えてやるんじゃぞ?」


マツリカはそう言った後、そのまま漫画を読みに行ったのだった。彼女はスポ根漫画を読むことが多いが基本的に年代が古い物を好んでいる。その為、絵柄が変わる前の某警察漫画を読む事も少なくないのである。もっとも、歴史や時事問題についての話は飛ばす傾向があるのだけれど。


「そんじゃ、儂がド〇ベンの最終章まで全部読み終えるまでに倒すんじゃぞ~。」


それを聞いて彼女達はそれ位の時間ならどうにかなるだろうと考えていた。その漫画は中学~プロ編と長続きしている為、じっくり読む派のマツリカならばかなり長い時間になる筈だと感じたのだ。


「……石人形も棒立ちのままですからとにかく当てていきましょう。そうすれば崩せる筈です!」


そんな瑪瑙の掛け声で始まった土人形退治は結果だけ言うと、マツリカがド〇ベンシリーズ全巻を読み終えても終わらず、同じ雑誌で連載されている自転車部の漫画に手を出し、主人公が優勝した所でようやく終わったのだった。


「……レベル1でこれとは……じゃが使い続けた事でレベル自体は上がっているんじゃから明日はもう少し早く破壊できる様にするんじゃぞ。」

「……ち、ちなみにアンタの魔法はどの位なのよ……。」


大橋が僅かに残った気力でマツリカにそう言うと、マツリカはファイズに同じ強度の物を出すように頼んだ後、小指の爪で弾けるサイズの魔法を撃ち込んだ、それだけで石人形が全壊したのを見て、3人はマツリカに逆らう気力を無くし、そのまま倒れ込んでしまうのであった、

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