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道連れが欲しい-2

あれから3日後、ファイズにより転送関連の実験が終了した事で連れてこられた者がいた。その内の一人は現地人ではあるが野心を抱いているように見える少女、もう1人は大橋と同じ組だった転生者であった。


「………奴等に復讐する為ならばこの程度の鍛錬など苦にならん。だが流石に限界は存在するな……。」

「いや、貴方方はそうかもしれませんが私は無差別に連れてこられましたからね!?確かにちょっとイケメンな人だな~と思ったのは事実ですが!それでもこんな鍛錬する人ならイケメンじゃないです!」

「……好き勝手言うのは良いけどさ……下手したら殺されるからね?私も一応人質取られているから……。」


今回の新メンバー発掘の為にバルボアとクライアのペアとマツリカという組に分かれて1人ずつ訓練相手を見つけてきた。ちなみにマツリカが現地人、バルボア達が転移者の中で弱音を吐いて辞める事が無い人材を見つけていた。


「……しかし、この方々と過ごせば強くなる事は間違いありませんね。まぁ、これまで過ごしてきた方々と敵になってしまうのは……まぁ、よくある事ですし問題ないでしょう。」

「あ~、アンタの実家って誰の味方に付くかとか結構入れ替わるものね……。セキュリュティ強くしていたら悪質なのも隠せていた……とかバッシング受けたりもしてるし。」 

「まぁ、逆恨みとかで放火未遂なんてザラですけどね…。」


そう話すのはバルボア達がイケメンだった事によりひょこひょこと着いてきた瑪瑙 湯子とうこである。彼女の実家はセキュリュティのシステムの研究や警備員の派遣等を行う会社である。そのセキュリュティの高さとプライバシーに関する保護意識の高さから意図せず犯罪や違法行為を警察から隠し守ってしまうという事もあるがそれなりに信用されている会社である。


「……強くなるだけで目標が無いのか?ならば私の敵にはならんな。まぁ、今日の所はこれで終わりにしておいてやろうでは無いか。」

「いや、そもそも復讐ってアンタ何しようとしているのよ…。」

「勿論、私に恥をかかせた〖無限杉〗に復讐する為だ!そして……私を嘲笑った彼等を完膚なきまでに叩き潰してやるだ!」

「……花粉症で鼻水と涙出しまくって盛大に笑われたのね……。でもそれだけでこの訓練を耐え抜くって……」

「いずれはアベル四天王と呼ばれる者と同じくらい強くなりたいからな!まぁ、適わぬ目標とはいえ、復讐の先の目標も出来た事は喜ばしい事だ。」


花粉症の彼女、エスト・ローデンマリアはそう言いながらゆっくりとため息をついた。その様子を見た2人はまぁ、多少苦労しそうだけど彼女とはやっていけそうだなと思うのであった。

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