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本質的には同じ羞恥心-2

「……ま、まさか猫耳が本物になるなんて……いや、あの時も既に猫耳になっていましたけど!今度は完全に剣城ちゃんの力で形成されているので最高ですよ!」


最初に復活したアルミナがいきなり抱きついてきた。いや、凍傷とかその辺りはどうなんだ!?と思っていると抱きついた直後に痛がりだしていた。まぁ、擦った後瞬き1つする間も無いまま凍らされたのだ。痛みや機能不全が出てきていてもおかしくは無い。むしろ何も無い事の方が問題になるだろう。


「……駄目だね、魔力血路が変な感じになっているし骨も所々ヒビが入ってる。少なくとも今の状態ではまともに闘うことは出来ないよ。先程のハグで全力を出し切ってしまった感じだし」

「何故ハグで全力出しちゃったんだよ。むしろハグまで行けた事に驚きだよ。」


私が全力で突っ込むとアルミナは痛みに耐えながらも笑っていた。ただ、正直言って他の3人も似たような状態なのは変わらない。テンレは脈はあるが他の3人よりも背が低いために重症だった。アルミナの言っている骨のヒビに関してはアベルが氷の城を出した時に圧迫されたからなのだろうが、テンレは肋骨があと一歩で折れるというレベルにまでヒビがはいっており、場合によっては普通の骨折よりも怖い粉砕骨折になりそうだった。その為、今の状態であるのは奇跡に近いだろう。


黒姫は凍る寸前に催眠術を使っていたらしく、それでアベルが早めに撤退する様にと手を叩いた結果……溶けた後に両手の表面の皮がベリベリッと剥がれていった。幸いにも黒姫は骨などはアルミナよりも骨にヒビが少ないという事だった。しかし声帯の方にも影響が残ったのかあまり声を出していない。


ランタンは声帯と全身の骨と他のメンバーと余り変わらなかったがガチャから出てきた影響もあり体の方は少しずつ回復しているらしい。まぁ、それでも完治するまで数年というスピードでの自然回復である為私は何か無いかとウエストポーチを探ってみた。


「〖魔神族の救急箱〗は……駄目だな。包帯とかは骨折用じゃなくて擦り傷とか切断された時に使うタイプで骨が折れたりヒビ入ったのには自然治癒効果が無い……。とゆーかこれ使う機会すら無かったのがなぁ……。」


念入りに探した結果、あの教師達を殺した時に貰った報酬の一部がまだ残っていた。いや、使う機会無い物かなり多かったしなぁ……と思いながら私はとあるアイテムを手に取るのであった。まぁ、漫画みたいな奇跡は起きないだろうが……と思いながらも私は一種の可能性に賭けて〖魔獅子の肉〗を取り出すのだった。

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