番外編 改造人間小隊-3
ジャンクフードが美味であり、カジノが栄えている国、リューケ共和国にいた改造人間はキリシマ・ナノン。ファイズがガチャで出した青い髪の女性である。ただ彼女は日本人の様な容姿と仕草からジャンクフード店のオーナーであるオーカーとの交渉を成功させていた。
スマホを持っている事で怪しまれはしたものの、友人の友人から貰い受けたと話すと納得されていた。これはグドリャーフカが剣城から受け取った物である為あながち間違ってはいない。ただ、いくらなんでもすぐに信用しすぎでは無いか?とファイズは思ってしまうのだった。
改造人間となる前のキリシマ・ナノンは〖ロボ&ブレイン〗というゲームのサブヒロインだった。徒手空拳を主に闘う青髪の娘であり、同作品の青髪ヒロインの妹である。しかし彼女はストーリーではあまり恵まれた環境では無かった。彼女は姉が療養の為に祖父母宅へと預けられていた時に「姉が帰ってくるまで我慢しなさい」の一言で娯楽も何も無いままひたすら勉強と部屋の中で出来る演舞をしていた。
子供の間に買わなければならない必須なアイテムすら両親は姉が帰らないと買わないと言って聞かない他、道具貸し出しの無料で通える道場にすら通わせてくれなかった。そんな彼女は本編開始前に拳だけで母親を殺害、父親を半身不随にした後、少年院へ。
青髪ヒロインのヒロイン特有の負い目となっている存在であり、少年院にいた者達を洗脳して学園を襲わせる事件の中で青髪ヒロインと主人公、モブ数名と対峙する。モブ達を圧倒的な力でねじ伏せた後、姉に何故帰って来なかったのかと怒りを露わにして闘いを挑む。その闘いで青髪ヒロインと主人公の距離を狭めた後に闘いで敗れてボロボロな体を普通の病院へと搬送される。
その後はサブメンバーとして度々登場する様になるが特にめぼしい活躍はしていない。同人誌だと姉妹丼ネタや姉陵辱コースなどの引き立て役として登場するお決まりのキャラと化している。だが召喚された本人は既に姉への嫌悪は無くなっていると話しているため、この様な事態にはならないだろう。
そんな過去を持ちながら召喚されたキリシマ・ナノンは主に獅子と熊、馬をベースとした改造人間となっている。獅子の牙、熊の爪、馬の脚をその身に宿す彼女は基本的には完全に改造体となる事はしない。その理由としては実に乙女らしい理由だった。
なんせ雌の獅子は雄の獅子とは違いたて髪が無い為、変身後も当然の如く彼女も坊主に限りなく近いスキンヘッドとなる。それがどうしても受け入れられないと彼女は完全な変身をする事を拒むのであった。