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番外編 天界の脅威-2

結局は2人で歩いて行かないと無限ダンジョンに連れていかずにリザベスに連れて帰って貰うと話すと2人は渋々とした顔ではあるものの了承したのだった。


「……それじゃあアタイは余程の事が無い限りこの事は秘密にしておくわ。ただ、何か魔物か何かと闘って負傷しておかないといけないわね……。ほら、アタイって天使証明の宝石を自分の力で壊しちゃったじゃない?あの時は皆大騒ぎだったわね~。」

「……まぁ、生きている間に宝石を壊すひとなんていないと思っていましたよ。その宝石は天使にとっての仮死状態の時に脆くなっていくシステムですよね?」

「そうよぉ。だからこそアタイは自分の筋肉で宝石を割れるようにしたのよぉ。まぁ、ちゃんと天使に戻して貰ったけど。」


アーチホインの時の様に天使証明の宝石を破壊する事、また傷を付ける事でシェリシェルがリザベスを実力で追い返した証明が難しくなっている事が話題に出ると、リザベスは「久しぶりにあの子へ喧嘩売ってくるわ」ととある山へと飛び立っていった。それを見送ったシェリシェルは自分の責務を果たす為に見回りを再開するのだった。


一方、シェリシェルと別れたリザベスはとある城の前に来ていた。その城は別名【竜の目】と呼ばれており、別次元に存在するとされている【次元竜チェック】の部下達で構成されている。【次元竜チェック】は天界にいる大天使長と互角に戦うことが出来るという噂はある。


「……久しぶりねぇ。貴方と会うのは……アーチホインの馬鹿がメイドの子にちょっかいを掛けた時以来かしら。」

「そうですね。それで、今日は何をしに来たのでしょうか?」

「やぁねぇ。そんなの決まってるじゃ無い。喧嘩よ喧嘩。あの子とステゴロさせて欲しいのよ。」


リザベスが話しかけているのは【次元竜チェック】の筆頭執事であるギンガである。ただ、彼はただの執事では無い。彼は【次元竜チェック】が天界の脅威と認定された事により天使の大群が攻めてきた際に名将軍として他の使用人達を指揮していた男である。


「あ、それとアーチホインは死んだからここに来る事はもう無いかも知れないわ。」

「そうですか。あの胡散臭い男がいなくなるのはありがたいですね。それ位ならばマーブとのステゴロも許可しましょう。ただ、得物が無いのですがどうされたんですか?」

「色々とあったのよ。暫くラクマナとは別行動よ。」

「そうですか。しかし貴方の妹分、ゼゼフラントの事に関しては面倒な事情を作ってしまいましたね……。とゆーかあれで惚れるってどんだけ免疫ついてなかったんですか?」


ギンガは肩をすくめながらそう言うとリザベスもため息をつくのだった。

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