悪者-1
あれからアリアマリンも蔵鮫の当てた持ち運びの家の中に住むという事などが話し合われた後、教師達を魔王討伐に行かせないための記事を作るためにゴーレム探しに移るのだった。
「………………………にしても、ゴーレムらしきモンスターが全く出て来ないな………………。やっぱりあのゴーレムが出て来たのは偶然か………………未だに『ミアッペラピッド』や『ミアッペバンクル』しか出て来ない……………肉が回収できるのは良いんだけどさ…………」
「確かにな………………。アリアマリンが増えたから『文殊の壺』でスキルを増やせたからな……………。蔵鮫の案だが、『食品解体』は便利なスキルになったのは良かったがな……………。」
そう話しながら私達はミアッペ山脈の奥へと進んでいた。『食品解体』というスキルはリザルトルーレットガチャに似たような物だ。簡単に言えばモンスターを倒したときにアイテムBOX系のアイテムを装備していると、倒したモンスターに合わせた食料が自動で追加される…………というチートだ。
これはゴーレムやらゴーストやらの獣でなくても別の加工品となって食料が入ってくるし、毒入りの物も入ってこないという……………解体用のナイフで一匹一匹解体しなければならない世界でこの能力はチートだと思えるが、アイテムBOXが無ければ使用できないチートなのでそこまでチートでは無い………と思うことにしよう。
だがしかし、探しているのはゴーレム系の人型モンスターなのにも関わらず、飛び出てくるのは獣ばかりである。…………倒しまくってもレベルも上がらないくせに無駄に数だけは豊富なラピッド系のモンスターが大量に出てくるのには正直嫌気がさしてきていた。
……………レベルが上がらないのは私に入る経験値が今の所、三分割されてからランタンとアリアマリンという私が召喚した二人に振り分けられているからだ。私のレベリングの効率はさらに悪くなっていたのだったが、まぁそこまで急いでレベリングしている訳では無いので問題ないか……………と思える。
「………………………にしても、3組の廃村は予想通りの大パニックで他の廃教会や商会の所に突撃していないかどうか心配になるね………一夜、剣城ちゃん。」
「まぁ、コイツが美華と遭遇したのは廃教会を出てからそこまでたってないところらしいからな……………少なくとも、何日もかけて逃げるという場所じゃ無いはずだ。」
…………………………まぁ、商会の方は知らないが、廃教会の方には少なくとも焔というキャラが召喚されているから大丈夫だとは思うが………と思う私なのだった。いや、焔というキャラが出てくるゲームは知らないんだけどさ…………。




