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天界の事情-2

『そんな訳で、ガチャシステムを隣の支部にお願いしてみたのですが……あぁ、あのレズ大天使とかその他諸々が引き渡しを拒否しまして……。なんでも一応罪人扱いとなっているらしいのでこちらへの異動は認められないと……。』

「……まぁ、本来なら1人だけを転生させれば良い奴を隕石落として学園全員を転生させざるを得ない状況にしたからな……。だが校風からガチャ事態を持っている奴は少なかったけどな。」


生徒会メンバーの他に数名いるくらいであった為、ガチャによる恩恵を公平に分けた2組と安全な場所でガチャに頼らない様にした1組、街を経営する事になった教師達は今も危なげなく暮らしているが、欲を出しすぎた3組は黒木と蔵鮫以外が全滅したという記録が残るほどだ。


『……成る程、つまりガチャ能力は個人で持つべきなのですか~。それなら私だけ貰ってきましょう。』

「いやスロットマシーンとかのままで良いだろ。」

『それができないんですよ。パチンコのレートは低すぎてギリギリ石ころが出てくるレベルで、スロットは25面揃えないといけません。なので不良品なんですよ!あー、ハズレ無しで景品出てくるガチャが欲しいなぁ~。』

「そうかそうか。そんなにこれが欲しいのか。」

『あ、そのスマホくれるんですか?ならテキトーな所でお祈りすれば送れますよ~。』


私はその時アルに大天使長の強さを聞いておく。多分ヒュドラと同じくらいの実力はあるだろうと思うので私はスマホでは無くある物を【殺戮帝】により作成しようとした所で天啓で止められた。


『や、やだなぁ~。何の冗談ですか?なんで天使殺しの武器を送ろうとするんですか……。それもお祈りで送られた直後にそれ飛んできたら……私の頭がより真面目になっちゃうじゃ無いですか!嫌ですよそんな圧迫されるような辛い日常を淡々と熟さないといけなくなる人生なんて!』

『それで良いじゃ無いですか。むしろそうしてください。貴方がおちゃらけて残りの大天使達が辞職しても良いんですか?』


天啓の中で別の人物の声が聞こえたので確認してみると、彼は孫馬鹿な第3天使長の後継者らしい。ただ、第3天使長の悪事からそう呼ばれたくない為、第13天使長を名乗っているらしい。ちなみに本名はジーティーンとなっているそうだ。……いや、別に聞きたいとは思っていなかったのだけど大天使長を絞めてくれるならと聞き流したのである。


『………しかしガチャで助手が増やせる可能性があるなら……劣化版が手に入るならば欲しいのだけどな。』


なんとなく苦労人な奴だが流石に天界に行く手段を持っていないので欲しいのならば自分達で取りに来いと念じた私はアルに驚愕した顔を向けられながらもその意思を変えずにいたのであった。

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