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天界の事情-1

後から分かった事なのだが、もう記憶の彼方に消えかけていたペンドラゴンという大天使がいたようなと思い聞いてみた事があった。まぁ、ファルニーとカトリスの漫才のような掛け合いで暇を潰していたのだが、流石にいつも2人が話している訳では無いのだからこんな会話が出てくるのは当たり前だろう。


「……ペンドラゴンさんですか?それなら噂だけですが知っています。ただ、私のいた所とは担当区画が違うので役職名仕事内容も違っていますね。ちなみにラビネアという街を境界として支部が別れてますね。」

「懐かしい地名だな~。ラビネアで魔神と大天使に遭遇したんだよ。そこでなんか契約されていたんだが……ヒュドラはガンダレスとの戦闘後に声だけ出てきたな。それで軍帝国を潰してその後始末で色々と回る事になったんだよ。で、大橋はそんな時にこちらに来たわけだ。」


私がそう言うと大橋はなんとも言えない表情となっていた。いや、一応国1つ滅ぼした事は伝えておいたのだけど、それが魔神からの指示である事は話していなかった様な大橋が忘れていただけなのか……という感じだった。


「…ただこの世界の天使は緯度2度毎に支部として分かれている事を知って私は目眩がしそうになったぞ?どれだけ細かいんだよ。いや、この星の広さを考えれば2度で充分異常な広さになるのは分かるけどな。」

「そーですね~。まぁ、普通の国よりも遙かに大きいですからね。」


そんな会話を続けているとアルに大天使長からの天啓が来たようだった。すると私達の頭の中にも大天使長の声が聞こえる様になっていた。正直言ってかなり面倒な事になりそうだが……と思いながら聞いてみると、どうやら他の支部の大天使長達からガチャの力がズルいと訴えられているらしい。


『いや~、正直言ってガチャの力って他の人でもできませんか?とは言ったんですが……どうやら全く違う物が出来るらしいんですよ。まぁ、私達も自力で作ろうとするとこんな感じになってしまって……持ち運べませんし』


そう言って大天使長がイメージとして送ってきたのは大きめのパチンコやゴツゴツとしたスロットマシーンだった。私達がなんとも言えない状態になっていると大天使長が改善案についてしつこく聞いてきた。


「そんな矢継ぎ早に質問してくるな!考えをまとめようにもまとめられなくだろーが!」


私の怒鳴り声により大天使長は質問を辞めていた。だが天啓という名のおしゃべりというかしつこいアドバイス厨との会話はまだ続くのであった。まぁ、あの2人が漫才をしていないので退屈くらいは解決できるだろうと思いながら私は天啓を受け続けるのであった。

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