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この世界の脅威について-1

「そういえばこの世界で貴方達が適わない相手ってどれくらいいるの?正直言って貴方達が苦戦している所をあまり見たことが無いんだけど。」


次の目的地も未定のままテキトーに進んでいる時に大橋がそんな事を言ってきた。まぁ、大橋は私やアルミナ、黒姫やランタンの戦闘はあまり見ていない。それに加えセバスという反則的強さを持つ事を知っている。その為大橋は私が負ける事は無いと思っているようだ。


「【殺戮魔法】は相手の防御を無視するって話だし、他の人達も強いんだけど……。この世界で勝てない人間なんているの?」

「結構いるな。第一【殺戮魔法】は防御を無視できるが……その代わり迎え撃つタイプの防ぎ方にはめっぽう弱いんだよ。だから【殺戮魔法】だと格上の存在には勝てないって事だ。実際私はガンダレスに土下座してどうにか生き残った事があるしな……。」


あの時は本気で死ぬかと思っていた。いや、不死身に近い能力を持つラピとの戦闘の時も死ぬかと思っていたが、それ以上に恐怖を感じたのがガンダレスという人間だ。……まぁ、彼の恋人?であるジルフェにすら私は勝てないだろうけどな……。


「……迎え撃つ攻撃ってさぁ……よくよく考えると格下だとそれは出来ないって事?」

「そうなるな。実際【殺戮魔法】でナイフ1本投げた物を奥義使ってようやく防ぐ奴がいたしな。あれだけは本気で王だったのか疑わしいけどな。」


まぁ、ソイツが死んだのは1本だけでも奥義を使い疲労を蓄積させる程粘ってようやく防いだ【殺戮魔法】が大量に襲ってきたからだろう。……そんな訳で【殺戮魔法】は迎え撃つ事が不可能と思えるくらい大量の凶器で攻撃する。その為迎撃が間に合わずに死ぬ事が多い。


だが、ガンダレスはいとも簡単に凶器を粉々にしてしまうのだ。一応私が優勢を保っていた時もあの闘いの中ではあったが、ガンダレスには【王魂の林檎】というチートアイテムがあった。その結果、串刺しになった筈のガンダレスは無傷の状態で復活したのである。


「……だがなんとかガンダレスとは敵対関係では無くなっている。ジルフェもガンダレスに手を出そうとしなければ脅威にはならないだろうな…。まぁ、暫く会うことは無いだろうが。」

「……そう。でもその人以外の脅威は?」

「……アベルという男だな。あの男はガンダレスと同等の力を持ってる。多分私達は対峙した時点で負ける。それだけの危険思想も併せ持つ男だよ。……今は何をしているのかは分からないが。」


ただ、実力だけで脅威を選ぶならばの話であり、状況や相手の戦略も加えると危険な事は他にも色々とあるのであった。

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