トルヤード王国のこの後について-9
「………まぁ、転生してこの世界で暮らす原因になった奴等には何の問題も無さそうで安心したな。それにオマエ等の話を聞いてみると他のハピピュア達の交友関係も問題ないみたいだしな。」
『そーですね~。まぁ、贅沢をしなければ普通に暮らせるようにはなると思いますよ。ただ、ある程度の援助はお願いするかも知れませんけどね……。』
【ネチケットハピピュア】の面々はそう言いながらペコリとお辞儀をしていた。まぁ、同僚に近い者達が普通に暮らせる様になる環境が手に入った事が嬉しいのだと思える。ただ、トルヤード王国としてはどうなのかをドラゴンにチャットで聞いてみると「お金を出さずに資材が手に入って復興が出来るなら頭痛の種が減りますよ~。と嬉しそうだった。多分トルヤード王国の者達も同意見だと思う。」
「しかしなんで敵は空中要塞なんかを映画版でバカスカ出すんだ?あれって短期間で壊されるから快適と感じるが、長く滞在すると目茶苦茶不便だぞ。」
『動力コントロールに排水関連、それに加えて食料の供給やその他諸々必要そうですね。』
「特に排泄関連はなぁ……。水源確保していなかったら本気でキツいからな。アイドルみたく『悪役はトイレに行かない』とかの法則は成り立たないからな。写されないだけだからな。」
私がそう言うとアルミナの世代のハピピュアシリーズでは敵幹部がよくトイレに引き籠もっていたりしたそうだ。まぁ、そのシリーズは声優が他の仕事に行ってしまうことが多かったので仕方なく幹部達がトイレに籠もるという理由で敵だけが登場する事が多かったという……。教育上色々あるので辞めなさいと通達来たから次回作からはキチンと声優のスケジュールに合わせたらしい。
「……まぁ、色々と大変なんだな……。ただ、敵幹部達は転生しなかったのか?」
「いや、私達は見ませんでしたね。見知った顔がいればすぐに反応できたと思いますが………。」
【魔shopハピピュア!】のメンバーはそう言ったが、逆に【ハピピュアライダー和音】は見知ったメンバーばかりだったと語っている。……多分今回転生されてきたのは本編では活躍どころかまともに闘わせて貰えなかった面々がここぞとばかりに出てきたのだろう。で、他のハピピュア達はそれに苦戦していたという感じなのだろうな………。
「ただ、敵幹部の悪ばかり出てきたので全員浄化されましたよ。良い奴や光堕ちする幹部ならば一緒に残ったんでしょうけど。」
彼女達はそう言いながらトルヤード王国はこれからも安泰だと話すのだった。………まぁ、厄介な奴等が来なければ確かに安泰だろうなと思いながら私はその意見を肯定する様に頷くのであった。