トルヤード王国のこの後について-1
説明に関して終了する頃、〖ネチケットハピピュア〗の5人は守護龍のドラゴンと電脳世界越しに会話していた。その話し合いの結果、彼女達は私達と旅を続けながらトルヤード王国の近くに新たな国を設立する事となったハピピュア達の援助を行う事にしたらしい。
……というのもトルヤード王国の住民と彼女達ハピピュアでは等身が合わない為、同じ国の中で共存は難しいという事が理由となっている。サイズがあまりにも違うので仕方ないのだろうな……と思いながら私は彼女達はその辺りの情報処理を担当する事が決定していた。
『まぁ、影薄くなっていても私達も先輩後輩として見られていますので疑われはしませんでしたよ。ただ、ガチャPを稼ぐのに協力して貰うためにいくつかゲーム筐体を送りましたけど。』
「馬車にある奴で無ければ問題は無いな。しかしここまで大所帯になるとは思わなかったがな……まぁ、リア獣な奴等がいないだけマシだな。人の馬車の中で臭いを残すくらい盛る奴がいないだけでも快適な旅になる。」
私がそう言うとハピピュア達も何かしら察した雰囲気を出していた。いや、アイツ等は義理で送った様な物だが正直言って置いてけぼりにしても良かったと思える位面倒事が多かった気がする。リガが加入したりしたのは問題ないが勧誘問題は旅を目的とする私達にとっては本気で面倒だからな……。
「……ただトルヤード王国の横にハッピー民国が出来るとは誰も予想しなかったオチだろうな……映画的に。」
「いやそもそも正規シリーズで生き霊がハピピュアになる事の方が予想できなかったと思いますよ?ハピピュアの目玉となる日常回が混沌としていましたから。」
まぁ、最終的に映画版で死んでいるので幽霊が変身と言われても可笑しくないという。いや、〖ゴーストリックハピピュア!〗というタイトルはともかく、あらすじに「伝説の生き霊戦士になっちゃった!」となるのは中々挑戦的だと思う。一応ヘルムライダー枠で似たようなあらすじがあったから受け入れられているが……子供達が真似してしまわないか心配である。
『そんなに心配なら調べてみてはいかがですか?一応役割は持ちましたけど正直言って暇なんですよ。今ある資材の確認だ~って感じで。』
「………なら調べてみるか。ハピピュアシリーズに関してのデータはあるからわざわざ【鑑帝】を使うまでも無くなるのはありがたいしな。」
そんな訳で私は歴代のハピピュア達がこの世界に転生ラッシュをする原因となった〖ゴーストリックハピピュア〗について調べてみるのであった。