異世界転生した美少女戦士はモンスターを狩る-2
翌日、寝ていたメンバーにハピピュア14人が顕現した事を伝えた後、最初の戦闘は彼女達に任せてみると話しておいた。一応危なくなったらアルミナが助けに行くので問題は無いだろう……そう思いながらモンスターが出てくるのを待った。
「最初は魔shopハピピュア!の面々が闘うんだが……。」
「出てきたモンスターはラマンドーラ5体ですか……。アルマジロっぽい構造ですが舌が異常に伸びる他、痺れ作用のある粘液を吐き出すこともあります。それに転がって攻撃もしてきますね。」
「なんでしょうか、某狩りゲーのモンスターを思い出すんですが……。」
まぁ、特徴だけならそうだろうがカラーリングは肌色に近い色で構成されている。……まぁ、こちらに転がってきたらシールドではじき返すか………多分馬車事態は壊れないだろうが中が目茶苦茶散らかりそうだからな……。
「……じゃ、皆行くよ!」
モンスターは5体いるのに対して彼女達は7人である為、分散しても多少は有利な展開に出来るだろうと思いながら観察してみると、メイジとソーサラーで1体、ルルンとマジシャンで1体、残るウィザードとダミー、フラウで1体という陣形で闘いが始まった。
魔法を使えないという縛りはこの世界でも生きている為に肉弾戦が殆どだった。ただ、コマンド系の必殺技は決め技では無い物もある為積極的に使っていたのでモンスター達に遅れを取ることは無かった。ただ、魔法使いな名前なのにも関わらず攻撃方法が徒手空拳だけなのは実際に見るとその違和感が際立つなぁ……と感じるのだった。
「………まぁ、あのモンスターくらいなら倒せるか。」
「………あのモンスター、1体で国を滅ぼした事があるとか書いてあるんだけど……。」
「あれだろ、ゲームでよくある過剰な持ち上げだな。実際そんなモンスターが大量に出てきた事で既に嘘だと分かりきってるじゃ無いか。」
「いや………でもまぁ、この中にいると間隔が鈍るのね……。」
大橋は彼女達の戦闘風景を見ながらため息を付いていた。まぁ、【鑑帝】でも国を滅ぼした事があるモンスターとは書かれているが……それは国の防衛力が低かったからこそ出来た事らしい。というか国を攻めた後、逃げるために転がり続けた結果国の建造物が壊滅状態になっただけなのだ。なので倒すだけならば普通に出来るだろう。
「……いや、壊滅状態に出来るだけで充分強いと言えるからね!」
「なんでそんなに力説しているんだよ……。取り敢えず魔shopハピピュア!のメンバーは全員問題なしか。じゃあ次は和音の方だな……。」
私達はハピピュア達が倒したラマンドーラの解体を済ませた後に和音のメンバー達に準備をさせた。ただ1時間ほど待ったが手頃なモンスターが出てこない為に先に昼食を食べるという事になったのであった………。