苦戦しない魔法少女はお好きですか?-1
〖ハピピュアライダー和音〗のあらすじ
・歌舞伎役者である真宮泉 湯雲の娘として産まれた真宮泉 繭良は幼い頃に舞台に上がった時の高揚感を忘れられずにいた。しかし歌舞伎の世界では女である事から舞台に立てない為、和楽器を演奏する事で気を紛らわせていた。……そんなある日、弟の海星が舞台前に転倒して足を捻挫してしまう。元々病欠した別の家の者の代わりを務める筈だった海星が舞台に立てなくなった事により周りが混乱したが、その中で彼女は無理矢理代役を勤める事を話した。
歌舞伎界での法的な禁忌を犯した彼女は無事に舞台を締めくくる。だがその幕が降ろされた直後、花道から妖精らしき面妖な狐が悪人面の男から逃げていた。その後狐は幕の中に入ってから繭良に変身しろと扇子を渡した。対する男は幕を切り裂きながら舞台に上がり、海星から得たと話す【ムリョクカーン】という怪物を召喚させた。
繭良は多少困惑したが、扇子を使って舞いながらハピピュアライダー花音に変身し、【ムリョクカーン】を圧倒した後、先程までやっていた歌舞伎の演目に合わせた演舞を行い【ムリョクカーン】を浄化させ、見得を切って舞台を再度終了させた。だが、この事が原因で両親に弟に成り代わって舞台に上がった挙げ句、異様な終わり方にした事がバレてしまった。しかし特に咎められる事は無かった……がハピピュアライダーになった事に関しては説明を求められてしまうのだった。
・一応第5話までは仲間が増えていく話となっているが基本的に変身シーンと必殺技シーンでかなり尺を取ってしまうので1話40分という様に延長されている。しかしそれは日常パートの尺を取る為の措置であり純粋な戦闘シーンは殆どカットされている……というかラスボスになって少し苦戦するくらいのレベルという程、全員の強さが最強クラスとなっている。基本的に見所は毎回違う変身シーンと必殺技である。衣装も替えれば良かったのでは?というコメントもあったが、「そしたら製作者側が死ぬ」という事である為必殺技の演目が怪談系になると違和感が凄い事になる。
・先述した通りこの作品は変身シーンと必殺技に過剰なくらい力を入れている。変身は基本的に扇子で顔を隠す構えの後、扇子を閉じながら変身と叫ぶ。その後身体に光を纏った後、舞を披露しながら従来のハピピュアの様に光から衣装が現れていく。変身後の姿は浴衣ドレスに近い物であり、変身者の気分で小道具も追加される。(演目のネタばらしに近いと言うがオリジナルも混ぜている為混乱する視聴者が多かった)基本的には監督と脚本の語るロマンだが話をする内に作画スタッフもそれに同意する様になっている。
後日DVDを見ると確かに同意は出来そうだと思う様な組み合わせ方だったように思う。アルミナ達が私も似たような服装にすればいいのにと寄ってきたのが厄介だったけどな……。
まぁ、この話は一旦置いておいて、私はコイツ等に自己紹介をしてもらおうと声を掛けるのだった。