ピュアと付けば許されるレベルじゃ無い-1
何も無ければこの世界の人間の寿命は80年くらいらしいが魔力の関係上ただ生きているだけならば普通に100歳を越える事が多いらしい。ただ、ガンダレスやジルフェの様な実力者は老いのスピードも遅く長い寿命を得られるらしい。つまりは強ければ強いほど寿命は延びていくという事だ。
「………まぁアッシルベン魔帝国で話を聞いていたからなんとなくは理解できるがな……。だがあの2人が強くなった所で数百年くらいしか寿命は増えないだろうな。」
「そうですね。チートアイテムの〖王魂の林檎〗も2人には適合しないでしょうし。」
私達がそう話しているとゲーム車両の方から叫び声が聞こえた為、私とアルはそちらへと向かった。するとそこには3人ほどの魔法少女………深夜アニメ枠ハピピュアが数名が困惑した様子で正座していた。その様子はまるで『くっころ』している女騎士の様にも見える。
「……なんで魔shopハピピュアのキャラが顕現しているんだよ…。まぁ、顕現してもおかしくは無いが何がどうしてこうなったんだ?」
「簡単に説明するとじゃな、このスマホのガチャをセットして格ゲーのオリジナルモードを攻略したら出てきたのじゃ。攻略したのは呉実じゃがの。」
まるで自分の功績のように自慢するリガの後ろで実演しているかの様な手捌きで呉実がさらに〖ハピピュアライダー和音〗のキャラを顕現させていた。さらに別の奴等を出そうとした所で東がスマホの接続を切ったのでこれ以上増える事は無かった。
「ただ、14人もいきなり旅の仲間が増えるとは思わなかったんだが……なんでこんな事をしたんだ?」
「リガを守る者と鍛える者を同時に兼ね備えたのは同じハピピュアで無いと駄目だと感じたから。挑戦者がフルフェイスじゃないのが多かったけど。」
まぁ、あくまでヘルムライダーの様な人間ドラマ+ハピピュアシリーズの変身シーンという感じが融合した作品の持ち味だからな……。最近のヘルムライダーは変身シーンをかなり簡素にしているイメージが強いし。
「……まぁ、取り敢えず呉実がなぜこんな事をしたのかは分かった。ただ一言言いたいのは呼びだしすぎだって事だ。予備の馬車を作っているテンレの奴隷達の事も考えてくれ。一応未使用の車両はいくつかあるが………コイツ等が本当に闘えるかは微妙なんだからな。」
私はそう言って車両連結の準備を始めた。ちなみに特殊な敵にしか勝てないのは私の知る限りハピピュアと7つの塔に出てくるピュアDタワーだけなのだが未来の作品だとさらに増えていそうだと思った為の発言なのだった。