新馬車の紹介-2
長さを気にしなくて良くなったという理由から各々が好き勝手作った結果……とんでもない程の長さとなっていた。まぁ、二桁レベルなのでまだ良いのだけど……この6両目からは馬車からしか出入りできない仕様となっている。
6両目は私の作業部屋で振動を極力抑えている。一応宝石などを扱う事、簡易的だが炉も使っている事から必然的にそうなるだろう。ちなみに私以外の人間も使えるようにしているのだが宝石の研磨は普通にやっていても炉でリングを作ることは難しいらしい。まぁ、これは私が【獄炎帝】を使って加工しているからだろう。いや、部分的に溶かしたり固める事が出来るので重宝してるんだよね……。
で、7両目と8両目は漬け物等、時間を掛けて作る食べ物が保管されている。燻製も同時進行で行っているので頻繁にここに来ることになりそうだ。まぁ、今燻製しているのは魔物の肉なのであまり近付くなと念を押している。ただ回収役のセバスの事は信頼しているが……間違って全員が食べる物には入れないようにと言っておく。ちなみに燻製用に使う物は例のスキルで量産している。
……元となった物がウエストポーチの肥やしになっていた物だけどな……いや、確かダンジョンにいた時に討伐派教師への牽制用に倒しまくったモンスターがいたよな……と確認してみればこうなっていた。ちなみに取り出し役などはセバスに任せているがこの車両の管理者はテンレであり熟成肉やらも彼女が試行錯誤している。まぁ、美味い肉をさらに美味く食べるのが信条な彼女には持って来いな車両だろうと思える。
で、9両目がゲームコーナーみたくなっている。簡単に言うとガチャでアーケードゲームの未来型が2個セットで手に入ったのでそれで遊ぶ事が多くなっている。ちなみにテンレと格ゲーした奴はそれの担保となっている。……まぁ、未来型アーケード系格闘ゲームは万能過ぎると感じた。
なぜなら質量のあるホログラムで自分好みのコントローラーが出せるのである。普通のアケコンから自分の膝に置くタイプの物、果ては家庭用ゲームのコントローラーにまで変化する他、全てのゲームで遊ぶことが出来るのである。まぁ、ガチャの言う未来世代がぶっ飛んでいる程先の世界である為に知らない格闘ゲームが多くなりすぎていた。逆にここまで愛され続けるゲームもあるのかよ!と叫びたくなるゲームも多い。最も今5か6のナンバリングだった物が99まで増えていると何も言えなくなるけどね……。
ちなみに私もよく来るのだが呉実が来る事が1番多いようである。次点で大橋で2人はよく対戦し合うんだとか。まぁ、その話はまた後にして他の車両についても説明しておこう。