表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
687/922

異世界転移のテンプレとは-4

「……でもテンプレってこの世界では役に立ちにくいような気がしてきたよ……。」

「まぁ、私達は巻きこまれてこの世界に転生した訳だ。死体が向こうにある事から死ぬ直前に転移でなく死んだ後に生前と同じ姿での転生って事だ。……なんというか何度もこれを言っていると隕石くらいで死んでいた自分が馬鹿らしくなってきそうだな……。」


実際【殺戮魔法】の時点で隕石を落とすことはできる。それも私達を殺した巨大隕石レベルも可能だ。まぁ、流石に試した事は無いがな……。ただ、隕石に関しては色々と謎な部分が残っていると2人は話していた。だがそれは約2年後の世界から正規ルートで転移してきた奴等が話していたのを又聞きしていたのでそこまで重要視する情報では無かった。


「……でもテンプレの中に下着事情とかは無いのか?」


下手すると下着を何度も洗っている内に破れてしまい、金が貯まるまでノーパンで暮らしたりだとか、変な下着しか無いという事態に陥るとかは無いのか?と聞いてみるとその辺りの設定は端折った物が多かったらしい。まぁ、この世界の洗浄石というチートアイテムにはかなり驚いていたので服に関してはあまり不自由しないのがテンプレ……になるのだろうか?


「ちなみにこの猫耳と尻尾も下着の効果なんだよな……。それに下着でガチャを引くという奴もある。まぁ、町に出れば質はそこそこだが売っている分安心するがな……。」


ただ下着の形を元に作られただけで素材は殆どテキトーな事もありガチャ産の物を使った方が効率的だと2人には話しておいた。すると2人は頷いた後、下着類も持ってきておいて良かったと話す。ただ、この会話には大矢の嫁である紙辻も気になった様で話に加わってきた。


「……まぁ、こんな感じの下着だよ。ただこれ未鑑定品の状態で出てきたからな……それでこの2本の尻尾がある訳だ。」


私の説明を聞いた紙辻はふむふむとメモを取る。どうやら大矢との新婚生活の為に色々と準備をしていたのだが、こちらの世界で使う日用品の為に買うのを諦めたらしい。まぁ、電化製品の為に太陽光発電のパネル等を買いあさればそうなるのも仕方ないかと感じた。ウェディングドレスや白タキシード等は元々買ってあったので持ってきていたが新作下着(セクシー系)を買う予算は残らなかったのだろう。


「もしかしたらこれで夜の生活も……。」


そんな事を言う紙辻を見て鷹本は「馴染みの店の子に声を掛けていれば……」と後悔していた。まぁ、そのセリフの後に優寿菜に引っぱたかれていたけどな……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ