ソーシャルゲームとポリスメン-4
「……まぁ、ウルトラレアが出たのは呉美だけか……。まぁ、ポンポンウルトラレアを出されても困るしな……。」
実際【奇跡の雫】レベルの壊れ性能がある物がポンポン出てきているからな……。正直言って京なんて数字を見たのはこのウルトラレアの物くらいだ。まぁ、その内京を越える物が出てくる可能性もある。まぁ、スキルレベルとしては最大値なのでこれ以上ウルトラレアが出てくる頻度は変わらないだろう……。
「……まぁ、これがあるから私達は生きて行けたが……私達はあくまで巨大隕石で死んだ事からここに来ているんだよな……。そしてローブ以外の2人は急にいなくなっても問題ないように準備してから来れたんだがな………。」
一応こちらの世界とあちらの世界は連絡が取れるのだが、強制的に連れてくる事は出来ない。ならばなぜ警察メンバーがこの世界にローブと供に来てしまったのか?というと単純な話、ローブを追いかけるという気持ち=転移に同意したという感じである。実際その関係で楝蛇木の一族もこちらに来た事になる。
「……ただ、この世界で生きるなら旅をするよりもどこかに定住するのが良いだろうな。ここなら転生した祖父の姉が治めている国だから戦争などは起こりにくいし理解もされるだろう。」
「そうか。まぁ、これまで鍛えてきた事はあまり役に立ちそうに無いからな……。格闘術は一応犯人逮捕の為に学んでいたが年のせいで段々衰えているからな……。」
執事やメイドからしたら40代からが本番という目で祭を見ていた。いや、確かにセバスはアスラを完封するほどの身体能力を発揮していた。しかし今の警察メンバーだと正直言って戦闘訓練を受けた大橋でも勝てそうに見えてしまう。
「……それじゃあローブと警察メンバーはエグランシーバにいるエバスの元に預けておく事にして……残りの2人は旅に同行して貰おう。」
私がそう言うと冠城と夕美は静かに頷いた。まぁ、母さんが生きていない事、糞親父や糞女に全く忠誠心が無い事から主が私と認識しているのだろうけど、なんともアッサリと旅のメンバーに加わっていた。
「……ただ、この人数になれば馬車よりもキャラバン隊として動く方が良いと思われますね。剣城お嬢様ならばさらに連れる人数が増えるでしょうから。それにハイパーレア止まりですが連結する為の馬車もいくつか手に入っていますしね。」
冠城がそう言うので私はアルミナと相談して馬車の改造を始めなければならないな……と思いながらエバスのいる城へと向かって歩いて行くのだった。