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巻きこまれた警部達-2

「……俺はまつり 裕吾。階級は警部でそこにいるローブを追っていた者のリーダーだな。まぁ、あくまで仮のリーダーだが……。年齢は50で娘が1人いる。ただ、妻は娘が小学生の頃に亡くなってからは図書館に入り浸る様になっているな。呼んで欲しいと思えるのは娘だが、こちらの世界に馴染んでからの方が良いかもしれないな。」


祭は50歳ではあるが顔だけならば30代後半辺りに見える。しかし色々と苦労が絶えないからか白髪が目立ち、近々バーコードになりそうな髪型となっている。まぁ、彼は育毛剤を使わずマッサージのみでどうにかしていると話している。その理由は育毛剤が意外に高く、手を出すよりは……と安めのマッサージ本を買った結果らしい。ちなみに服装は普通の黒いスーツに赤と黒のストライプなネクタイだった。


「私は呉美くれみ 芽久めぐ。階級は警部で年は29、彼氏はいないし家族とも絶縁しているから呼ぶ必要は無い。一応祭とはローブを追う為にコンビを組まされていた。警察になった理由は両親と妹を殺した奴を捕まえる事だったけど巡査時代にあっさり捕まって無気力に近くなってる。」


呉美は一見女性スーツを着ている様に見えるが、視線を下に集中すると、そこには紺色のジャージという程やる気の無さがうかがえるレベルの服装となっていた。ちなみに普段は男性と同じ様な長いズボンなのだが今回は遅刻ギリギリだったからと言い訳して下半身がジャージらしい。いや、警察になった理由の犯人が捕まったからってやる気をここまで無くせるのか?と思えてくるけどね……。


「……で、祭警部の部下の鷹本 源一。階級は警部補で42歳。ローブを追うときに自転車を使って回り込もうとするも失敗した結果行き止まりまでに逮捕できなかった原因だ。……それが無ければ俺は異世界転移してなかったから【マチュール】のエミちゃんや【ローラッド】のりっちゃん、【居酒屋馬田園】のカオリちゃんと酒飲んでたのに!」

「……いや、いつもは行動力があって良い部下なんだが夜になるとキャバクラやスナックに入り浸っていてな……。同居している妹に怒鳴られっぱなしらしい。」


ちなみにその妹とはかなり年が離れていて現在高校一年生らしい。……いや、どんだけ離れてんのかと思えてくるが気にしたら負けだ。多分鷹本の両親がハッスルしやすい体質なのだろう。それでなんとも言えない兄と妹の関係が出来ているのだと思う。……なんか思ったより濃いというか刑事ドラマやれそうな人材ばかりだな……とも思いながら私は残りのメンバーについても聞いてみるのだった。

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