久々のガチャ結果-3
取り敢えずエグランシーバの街中で売ってみるとそれなりに売れた。まぁ、デザイン重視で能力はおまけレベルの物となっているので女性にしか売れないのは仕方ないのだが。
「……まぁ、能力付きの一部は既に扇城達に売り払ってるし問題は無いか。金にはあまり困ってないけどあって損する事は無いしな。盗賊に狙われやすくなるとしても精々団員が1人か2人増えるくらいな訳だし。」
そう言いながら私はある人物を顕現アプリで呼びだした。正直言ってすぐに呼んでも良かったのだが、セバスをいきなり呼びだした事での後始末をしてもらっていたので仕方が無いように感じる、だが今となってはこうして呼びだす事が必要な者達ばかりなんだよな……と思いながら私はその人物を呼びだしたのだ。
「お久しぶりで御座います、剣城お嬢様。生前の真城お嬢様に似てきましたね。メイド長として私は感激しています。それにその猫耳と尻尾に関しても、すぐにブラッシングして頬ずりしたいとも思っております。」
最初は元メイド長の冠城 美鉄。元が着いているのは美華家になった時にそのままメイド長を降りていたからだという。まぁ、殆どのメイドが機能する必要も無い感じだったのでゴソッと抜けたのだろうと思う。まぁ、あの糞女が新しいメイドを大量に迎え入れたので出て行くのは容易だったのだろう。ちなみにケモナーである為今にも私の猫耳と尻尾に飛びつきそうな狩人の目をしていた。
「しかしセバスだけ先に呼ぶなんて水くさいなぁ、剣城お嬢様。これでも僕はセバス師匠の後釜だったんだよ?まぁ、そうなる前に執事引退させられてたかもしれないけどさ。」
次に呼びだしたのはセバスの後任予定だった男装執事、筒村 夕美だ。彼女はセバスの指示であのナルシスト的な美華 結城の監視をしていたらしい。ただ、幼い頃の私にも見破られる変装や隠密行動にも全く気付かなかった彼の監視はかなり退屈だったらしい。ちなみにあの日私が糞親父の股間に蹴りを入れた後、それを真似して糞女の股間を蹴り上げた挙げ句解雇されたらしい。いや、何してるんだお前は。
「じゃが儂等を呼んだって事は黒華鉄家の復興というわけですかな?いや、エグランシーバという国に仕えるという事なのか。まぁ、昔見たことのあるお方に仕えられるのは良いことじゃ。」
最後に呼びだしたのは庭師として来ていたローブ・マルケトスだ。まぁ、実際には庭師というよりはお庭番衆を自称しているのだが……ここを守る防衛力に成り得る人物の為連れてきたのだ。ただ、彼を呼びだす際に彼を負っていた警察関係の者も一緒に来てしまったのは誤算だったのだけどな……。