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エケセント山-4

ガンダレスが盾として使ったアンデッドール……その元になった少女の名はグレン・ハルウォーカー。ギャルゲーでいうアベルのヒロインの1人だった少女だ。だが、アベルはハーレム要員となるヒロイン達を見殺し……というよりはガンダレスに立ち向かうのを止めずに傍観しているだけだった。ただこの時に彼はジルフェとも遭遇しているという。もっとも、ガンダレスの腰巾着と言う認識しかしていないのだけど。


「……まぁ、見殺しにした奴やけど正直不愉快な感情しか持てへんかったから問題無いか~。でも死んでるからこそ対氷の盾になるんやったらこちらで処分した方が良かったかもなぁ。……ったく人が親切心で突き放しているのにヒーローだ英雄だ王子様やってしゃしゃり出てもうて……俺っちは悲しいで。」


その時のハーレム?メンバー達は無謀にもガンダレスに挑み、最低限の攻撃で呆気なく殺された。ただその事に関してアベルが面白おかしく言っても周りは「娘は偉大な方を守った」とかしか言われず、世界は狂っていると実感していたのだった。


また、現在ガンダレスの使っているグレンという少女は【炎魔法】が大の得意である公爵令嬢でもある少女だった。アベルには調理実習等、お嬢様である事からなんでも出来ると思われているが実際には出来ない事をアベルにフォローしてもらったと勘違いした事から惚れていった少女である。


「……取り敢えずそれしまった方がえぇで?正直それごと貫く力は出せる様になっちょるからな。」

「……そうだな。」

「素直に仕舞うんやなぁ………。でも、ダレっちの仲間殺した時の感触を味わいたいのにお互い1人やとそれもできんのがつまらんわ。該当する奴が中々見つからんし。あの嬢ちゃんも簡単に殺せんしなぁ………。むしろあの嬢ちゃんが【王魂の林檎】持っていないのがおかしいくらいやで……。」


アベルの言う嬢ちゃんことジルフェが【王魂の林檎】を持っていないのは単純に王になる素質よりも従者となる素質の方が高いからである。だが彼女も何口かは【王魂の林檎】を食べているだけなのだ。だがそれを知らないアベルは話を別の方向に変えようとした。


それは、ガンダレスの仲間を殺した時の話だ。とは言ってもアベルが殺したのはアンシュルテのみであり、他のメンバーは現在探索中との事だ。しかしアンシュルテを殺した時の話をするアベルに段々と苛ついてくるガンダレスなのであった。もっとも、ガンダレスが苛つくようにアベルが喋っているのが原因なのだが。

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