アーティフィリアとの交流会-1
「……これもまた以外だな……。天錬組と織村家は本家と分家の様な存在だったって事が。」
『そうらしいが……まぁ、昔の話を聞く限り織村家か龍乃宮家のどちらかと関係があるってのは確実だったからな……。』
「その割にはアルミナが何も反応していなかったが……」
『多分次期当主候補にしか話して貰えていない感じだろうな……。昔やくざの一部だったと言われたら流石に心労で寿命が縮んだだろう。』
ちなみに私達は今、スマホを使わずに会話をしていた。……というのも私達の付いた町はアーティフィリアの姉妹都市とされているフェクトクスという町だった。まぁ、そこまでなら衝撃的にならないのだが……転生者が何人かいるらしくまるで夢の国の様な外観をしているのだった。
「………まぁ、この通信機能があればかなり楽に話が出来そうだからなぁ……。浮気はしないけどこんな時には女性と話さないと行けないことが多いし。」
「それに関しては同じクラスになっていなかったお前達が悪いんだろ?いや、この2人が困るだけで結果オーライにはなっているんだがな。このメンバーを仕切る事が出来る奴がバカップル全開でイチャイチャしてたらどう思う?」
「そりゃあ全滅に近くなっていたでしょうね……。」
実際3組以外が全員生存しているのは織村やクラリスという様なカリスマ性のあるリーダーがいた事でどうにか出来た感じたと思える。まぁ、3組の場合はあの2人以外があまりにもアレな人物ばかりだったので全員生存は無理だっただろうがな……。
「で、これからどうするかだな。クラリス達もこんな感じで見つけられれば良いんだが……姉妹都市があったのは偶然だろうからな……。」
『でもこの大陸の中にある事は間違い無いんですよね?』
「そうだろうな。だが、未だにアスタリアという地名は聞けないな……。元々この連絡出来る場所も偶然看板を見て気付いた訳だから闇雲に旅して見つかる可能性は低いな。一応特徴的な建物はあるらしいが……これは宇宙関連の技術の向上に期待だな。」
御子柴の意見に私は一応答えておいたが、この大陸を全て探索するのには何年どころか何十年も掛かってしまうだろうと思う。私は王魂の林檎の関係で寿命が長くなっているが他の者達はあまり寿命が長くなっていない。なのでできるだけ早めに見つけなければならないんだよな……と感じてしまうのだった。
「……まぁ、ある程度安定してきたら大橋の時みたいにやってみるか……。正確にはコイツは勝手に着いてきただけなんだけど。」
私がそう言うと大橋はダラダラと汗をかき始めたがまぁ、気にする問題では無いと感じた私はそのまま放置して話を進めるのだった。