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番外編 月は氷の惑星でした-1

さて、月が氷に覆われていると判明してから1週間が過ぎた頃、彼等の研究は難航していた。……まぁ、絶対零度すらまともに関わることの無かった彼等にとってそれ以下の気温でもある世界への対応は最早不可能に近かった。


「……月の砂氷への対策が一切出来ていないからな……。これをエネルギー変換器のみで解決するのは無理だろ……。幸い基盤は基の世界と同じ岩石で出来ているのは分かっているんだが……。」

「とりあえず宇宙服に滑り止めを付ける作業は行われているけどね……。ただ、バギーやなんかはちょっと難航してる。……気温の性で凍結しやすいからね……。下手すると人工太陽を打ち上げて月の砂氷を溶かすのが先とかって話になりそうだしね……。」


打ち上げることは難しいが人工太陽に似た物は原理だけである物の既に確立している。その為打ち上げる技術さえ完成させればすぐに打ち上げる事が出来るのである。なんせ魔方陣で禁断の魔法とされている『ソル・グラロッサ』を使えば良いだけなのだから。この魔法は使用して一秒で魔法使いの魔力を死に至るまで吸い尽くすという理由で禁断とされているが、魔方陣にエネルギー変換器での作られる魔力を流し続ければ維持は可能だ。


「打ち上げて固定する魔方陣も同時にしないといけないからかなり大変なんだよね……。それに宇宙空間の中に魔力が漂っているかも分からないから先にこれだけでも打ち上げてみた方が良いかもしれないけど……。」

「まぁ、こればっかりは分からないからな……。」


しかし、氷に覆われた月を目指す事は同時にさらに遠くにあるであろう星への対策が建てやすくなるという点で行けばかなり有効的な手段なのだ。それの為にエネルギー変換器の使用が可能かどうかを確認しておくのも良い手段なのだろう。


「……とりあえず月へ行くという目的は買えないからモンスター素材に関してもまた依頼で集めて貰うことにしよう。モンスターの毛皮なら軽量でかなりの暖が取れそうな物もあるしな。」

「そうですね……。あ、宇宙服に関してですけど取り付ける酸素タンクの完成が近かったんですが、急遽作り直しになったそうです。……残念ながら絶対零度で凍り付く事を防ぐために色々と工夫しなければならなくなりましたから。」


だが、彼等はこの作成のし直しに関しては良い失敗であると判断した。……というのも天文台によって確認していなければ無駄に命を落とす者が多くなっていたのだから。しかしこの現状をどうにかしようと彼等は対策を練ることに必死になっていくのだった。

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