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番外編 とある計画を取材せよ!

セレスが無理矢理ラウンを押し倒し、刻印を上書きしてから一ヶ月が経過していた。ラウンはこれまで通り10個の卵を産んで子供を孵らせていた。ただ、交配した事で色々な変化がある事に気付いた彼はセレスに礼を言ったのだった。


「さてと、セレスのおかげで取材できるエリアや配達できるエリアがかなり広がったなぁ~。これはとても便利だよ~。」

「……どうせならこのまま私を好きって言ってくれれば良かったんだけどね……。」

「うん、セレス好きだよ~。」

「で、出来ればもっと感情を込めて!!」


セレスは自分にもっと感謝を、出来れば好意もという形で話しているが、ラウンは産まれた雛や取材先が増えた事に夢中になっていた。ただ、その雛は既に小学校中学年くらいの背で、さらには特殊なスキルである〖転移〗を全員が持っていたのだ。そしてラウンの望んでいたスキルも習得済みであり、取材する範囲を大幅に拡大する事が可能となったのである。


「…この世界で転生者……それも少しばかり関わりのあった人達も来ているとは思わなかったなぁ~。まぁ、全員死んでいたんだけどね。」


ラウンはそう言いながら発掘した感想の手紙をじっくりと読み込んでいる。そこには新聞で連載されている作品が日本の名作だという事を知っている様なコメントが書かれており、住所なども確認済みで、自分で産んだ子供を使い文通できる様に手配しているのだった。


「……しかしあの人達は転生しても宇宙を目指す訳ですか……。アメリカやロシアの代表的組織に投資するのでは無くて、自力で宇宙に行った財閥もありますからね……。でも25年間でまだロケットが完成しないのは仕方ないのかもしれませんけどね……。」


ただ、彼もまた宇宙へ行った事はある。……というのは冗談だが取材のために何度か訓練には体験参加しており宇宙飛行士試験が前世の彼が左手首を負傷する前にあれば編集長と宇宙飛行士という二足の草鞋を履いていたかも知れないレベルでついて行っていたのだ。


「……でもまぁ、異世界では中々宇宙には行きませんからね……。でもこれは良い取材源になりそうですから既に子供達に向かせてますしね……。」


ただ、これが後に黒丸新聞とは別の書籍を発行する切っ掛けとなる事やそれに関してセレスの出番が出来たり等の出来事が起きるのだが、ラウンはまだそうなる事を予測できていなかった。しかし彼が文通し始めた者達は後にこの異世界で初めて宇宙へと旅立っていき、黒丸新聞の購読者がさらに増える事は確かに予測できたとは思うのだが………まぁ、それはこれからの話なので、また別の機会に話をする事にしよう。

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