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番外編 天錬組初代組長の転生-5

「………分かったのじゃ。取り敢えず先に600万G分の女達を契約させて貰おう。」

「……すいません。こちらも生活がかかっておりますので……。女性全員に出て行かれると料理が出来る奴がいなくなるんですよ……。なので男共が料理の基礎を覚えるまでは待って貰いたいです。」

「こちらも金が足りんからお互い様なのじゃ。」


テンレはそう言いながら奴隷市から女性を20人程引き取った。一人30万Gは少々安く感じるかもしれないが、高くしすぎると買い取って貰える事も無ければ解放される程稼げる額にもならないので妥当な値段となっている。


「……しかし、ここまで個性的だとは思わんかったがの。名前に関しては単純過ぎるのが多い様じゃが。」

「他の国の奴隷市みたいな暮らしをしていないので仕方ありませんよ。他の所では専門的な事が出来るように色々としますから。」


実際テンレの買った奴隷達を紹介していくと名前が如何に簡略的なのか分かるだろうと思う。しかしこれは孤児院の中で決められたルールなのだ。名無しの状態で拾われる事が多いのならば孤児院の中で考えれば良いと言う人もいるだろうが、とんでもない名前が商人される事もあるのでこの様な形となっているのである。



ミア 18 弓師 

・孤児院前に捨てられていた金髪碧眼の少女。無口な事が多いが狩りになると静かに燃え上がる。


ミイ 18 錬金術師

・孤児院前に捨てられていたアルビノの少女。人見知りで研究に没頭している事が多かった。


ミウ 17 弦楽師

・孤児院前で親が気味悪がりながら捨てていかれた褐色肌に白髪金眼の少女。〖褐色精霊の加護〗の為に肌が変化しているだけで明るい元気な性格。


ミエ 17 裁縫師

・病弱だと判断されて2歳の時に孤児院の前に捨てられた赤い髪に銀の瞳の少女。現在は病弱体質も弱まっているが長く仕事は出来ない。


ミオ 17 道具師

・珍しい加護を持っていた事から嫉妬した親戚に事故に見せかけて孤児院へと引き渡された青髪黒目の少女。様々な道具を作ることが出来るがさみしがり屋。


ミカ 16 軽業師

・赤ん坊の頃に孤児院へと捨てられた黒髪黒目の少女。ローブを常に被っている程人の視線が苦手。しかし人見知りでは無い。



………と、この様にミの後に五十音順で1文字追加しただけの名前になっているのだ。しかし彼女達はそれぞれその名前を気に入っているのでテンレは気にせずに他の者達の名前を確認するのだった。まぁ、彼女は前世では全ての組員の名前を一言一句間違えずに覚えていたので覚えるのは容易いのだが、少々ややこしいと感じているのだった。

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