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転生場所の位置関係についての考察-2

「……とりあえず私が出会った転生者に関して話していくと……本当に偶然ばかりだったかな。」


まぁ、その近くに前の世界で言う紫堂とシュガレットという用にそこそこ知っている奴がいたのもまた偶然だろう。ただ、アルミナに関しては色々あったのでそれに関して話してみるのだった。


「私が最初に出会った生まれ変わりはアルミナ……もとい織村家の病弱な令嬢だった人だね。まぁ、彼女が私についてある程度知っていたという感じだったけどね。でも出会い方が……彼女を慕っている元魔王との戦闘で敗北した後、彼女に拉致されて連れて行かれた先にいた賢者が彼女だったって感じかな。ただ、25年間の間に旅をしていた雰囲気もあるから実際そこで転生した訳じゃ無いんだよね。」

「正確な位置は分からないのか……。多分私とオーカーはこの国で産まれ育ったけどそんなタイプの人もいる訳か……。」

「でも実際赤ん坊として産まれた場所が確定している奴もそこそこなんだよね……。」


まぁ、ミューキみたいに国から逃げ出しているという事もあるのだけど……基本的には産まれた場所=私達が転生した場所からは離れている事は変わらないらしい。……というか元々はアルミナやマルフ、オーカーみたいな魂だけ連れてこられてきた転生者と私達のように巻きこまれた転生者は接触できない感じで組み込まれていたのかも知れない。


「……しかしここからどうするかだな。娘に会いたいという気持ちもあるが信じて貰えずに拒絶される可能性も無くは無い。だから元々関わらないような場所へ転生させられたのもある意味間違いでは無いのかも知れんな……。」

『そんな事は無いけどね。お父さん。』

「む、睦月!睦月なのか!?なんでお前がチャットに……。」

『ロアリア先生と話していたところで父さんの声が少し聞こえたから。』


まぁ、これ音声も同時に出る電話みたいな物だしな……。ただ、チャットを切り忘れていた事と、ロアリア先生に話しかけていたのがオーカーの娘である伊波 睦月だった事が繋がり二人が話すことになっていたのだった。


『……でもここに母さんがいないのが残念だよ。私もいなくなったら母さんは絶対にイザナミ食品の社長を続ける為のやる気を無くしちゃうから……。』

「……すまないな。早くに死んでしまって。」

『父さんの事は責められないよ。ただ、できるなら母さんをこちらに呼びたいけど……。』


親子2人の感動的な再会みたいな感じで話している中、私はオーカーの妻であり睦月の母親である伊波 星奈が了承すればこちらの世界に連れてこれる事はしばらく黙っておこうと思えた。とりあえずこの感動シーンが終わった頃にオーカーに話す事にしよう。

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