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リューケ共和国のグルメ-1

「そういえばこの辺りでの特産品というか、名物はなんだ?」

「基本的にはジャンクフードかな。フライドポテトとかオニオンリングとか……後はハンバーガーやホットサンド、フライドチキンにピザなんかが多いね。一応小麦とか肉とかを手に入れるための土地もあるしね。」


逆にそうでなければカジノがあってもここまで栄えないだろう。まぁ、農場で働く原動力やらストレス発散の場として作り上げたというのが建前のして使われているのだと思う。


「……フライドポテトに使う馬鈴薯はこちらの国からの輸入という事で良いか?まぁ、こちらを優先しろという事は無いが。」

「それは助かるね。軍帝国時代は輸入しようにも交渉できる場所じゃ無かったしね。結構人気のメニューだから量が多いに越したことは無いから。」


ただ、ジャンクフードが名物の割には不健康な人間が少ないようにも感じる。私がそう言うとマルフは笑っていた。ジャンクフードは確かに健康に悪影響を与えやすいが名物だからといって別に毎日食べている訳では無いらしい。つまりギャンブルと同じでたまに食べるから美味しい楽しいというスタイルの者が多いからだという。


「……だがBMIが適正値で無いとカジノに入れない法律はキツいのだぞ?まぁ、醜く太った者がいないだけマシなのだと思うのだが。むしろ鍛えている者が多くなっておるしの。」

「……そこまで徹底してるとは感心するな……。アッシルベン魔帝国もこれを見習って欲しいというか爪の垢を煎じて飲ませたいよ。」


アッシルベン魔帝国は砂糖や塩を大量摂取する為に味覚が崩壊している他、『アッシルベン型糖尿病』という独自の糖尿病を発症して本来ならエルフ並に長い年月を生きられる筈が普通の人間の平均寿命レベルにまで落ちているのだ。


「……あぁ、あそこは砂糖や塩をくれる国って印象だけど正直あの国の様に消費する気は起きないなぁ……。」

「普通に考えれば砂糖の塊=白飯みたいにして喰うからな……。ベジタリアンな王子が改善してくれれば良いんだが。」


私達はそう話しあった後にお腹をグーグー鳴らせてしまった。実際ギャンブルで遊んでいた間かなり消耗したにも関わらず何も食べていなかったので腹が鳴るのも仕方が無いと感じた。


「……とりあえず何が食べたい?」

「久々にジャンクフードを食べる事になるが……とりあえずハンバーガーを食べさせて貰うかな。」

「分かった。じゃあ私オススメというか、私と同じ境遇の転生者がいる店へと行こうか。」


まぁ、アルミナの時も結構固まって転生している様な雰囲気だったので気にしたら負けかと思いながら私達は店に向かって歩き始めるのだった。

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