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ランダムポーカー-4

結局25枚から始まったババ抜きポーカーで私は役を揃えられずに負けた。ストレートが微妙に難しくなったのでフルブラックを狙ったのだが、残ってしまったダイヤの3が消費出来なかったのだ。


「……いつもより余計に神経使った分かなり疲れた……。まぁ、暫くババ抜きなんてパソコンの画面の中くらいでしかやっていないから手の動きとかがぎこちなかったんだろうなぁ……。」


恐らく今回の敗因はカードを持つ手の動きなのだろうと思える。まぁ、偶然もあるかもしれないのだが……マルフには中々勝てないという事が分かった。……実際、あの後の勝負は全て惨敗だった。


「…………もう、眠っても良いかな………?」

「いや、剣城ちゃんどれだけ憔悴してるのさ。」

「これまであまり考えないで敵を倒すスタイルだったからこの様な思考戦は久しぶりだったんだよ……。それでマルフと闘ったらこうなるのは分かりきった事だったろ……」


私がそう言うとマルフはアハハッと笑いながら微笑んだ。ただその時に誰かが入ってくる。部屋に入ってきた物は私とレルミーを見て興奮していた。ただ、彼女の後ろでカグヤが申し訳なさそうに着いてきていたので無理矢理連れてこられたんだろうと思う。


「大臣!!一応元王族でギャンブル狂の私に異国からの来訪者が来たことを知らせないとは何事だ!!私も異国の人間とギャンブルがしたいのだ!!」

「落ち着いてよマーシェ。ちゃんと誘おうとは思ってたけど、今回は交渉が主な目的だったんだよ?そんな時に貴方がいたらこじれるに決まってるじゃ無い。」

「まぁ、そうかもしれないが……まぁ、人数は揃っている訳だし別室へと移動だ!なぁに、今回は0Gコインで行うから問題ないだろう?」


マーシェと呼ばれた元王族がそう言うとマルフは仕方が無いなぁと言いながらカジノっぽい場所へ移動する事にしたらしい。で、そこに私達も着いてこいという感じになったのだった。ただ、私は疲れているので今回はゲームに参加せず、ディーラー的なポジションを取らせて貰う事にするのであった。


「……意外と小さいな、このカジノ」

「殆どのカジノは子供が同伴するにしても5Gコインを使わせる場所が多いから、0Gコインだけで様々なゲームが遊べるのはここだけ。主に異国からの来客への紹介スペースかな。」


そのカジノに入ると、そこは煌びやかなカジノというよりはビリヤード台がある様なバーという雰囲気だった。で、そこで最初に案内されたのはルーレット台で、マルフはディーラー役の私にルーレットで使う球を渡してくるのだった。

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