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ラグバレー聖国との付き合い方-2

「ようこそ、元ハンバルシア軍帝国の皆様。私はラグバレー聖国の王、カトラリー・R・チェトシィニアでございます。」

「継承権1位のティダ・R・チェトシィニアです。」

「継承権27位ブラム・R・チェトシィニア……。」

「よろしく頼む。こちらはバレーシア農帝国の現代表、黒華鉄 剣城だ。一応この2人のどちらを王にするか決まっていないからこの様な名乗りをさせてもらう。」


その後、王妃達が自己紹介してきたが、面倒なので王妃A~Fとしておこう。とゆーか身長から私をどうにかこちらに引き込めないかとギラギラ目を光らせているので正直あまり関わりたくない。


まぁ、子供の殆どが出て行き2人残った子供の内1位の方はなんというか新社会人と30代で独立して社長になったエリートを足して2で割ったような感じで子供らしさは見えない。27位の方は幼い頃というか、6歳の頃には160㎝、胸もDくらいという程発育が良かった為、可愛がる事は出来ないらしい。


その為か乳が異様にデカかろうと、身長の小さい私を自分の子供として扱いたい様だった。だが、私はそれを断る……というか、どう考えても了承する気にならない。書類上の二人目の母である糞女のせいで母さん以外に私の母親を名乗らせたくないのだ。


ただ、ミドラーシュから私がクラスフィールを助けた事が伝わっていたのか、彼女の母親である王妃Dから感謝の言葉を貰うだけだったのは楽だったけども、他の5人がなぁ……。特に王妃Eは娘が1人も産まれなかった事から娘にならない?と何度も言ってくるのだった。


「……しかし晩餐会へと招待して貰えるとは思いませんでしたよ。」

「いえいえ、ラグバレーの試練の日で無かったからこそですよ。教えには断食の日に客人を招いてはならないという教えがありますからね。」


まぁ、今日は月はどうなってもいない水の日の為酒が飲めないだけという晩餐会には丁度良い日取りでもあったらしいので豪華な食事がならんでいた。ただ、所々見覚えのある物も見える……ついでに言うとこの世界ではまず存在しなさそうな形の物も少なからず存在する。


食事の後にシェフに話を聞いてみるかと思いながら私は食事を始めた。ただ、私は最初にいただきますと手を合わせるだけなのだがラグバレー聖国の者達はお祈りをしてから食べていた。まぁ、祈りの言葉に関しては1回聞いただけでは覚えられないので次からやろうとは思わないけどな……。


そう思いながら私は日本人の国民的料理肉じゃがをナンに付けて食べるのだった。………まぁ、この世界って胡椒とかの香辛料高いから仕方ないよな……とまだ見ぬ料理人に同情する。ただ、最初に食べ方を見せるのをミスしたのか粉がパリパリ付くのが鬱陶しいからか、手掴みでナンを食べているのは私と27位のみだったけどね。

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