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ラグバレー聖国-2

「……え~っと、つまりこの奴隷商人はナヌレス軍国の人間か…。で、囚われていたのはラグバレー聖国のシスター見習いとかの部類の人間か……。まぁ、全員純潔を保っているから性奴関連では美味い話になるだろうな……。ただ、管理が杜撰すぎるのが気になるんだが……。」


ラグバレー聖国への旅路の途中、暴れ馬に引かれる馬車を見かけた私は、その馬をおとなしくさせて停止させた。しかしその中から出てきたのは手足を縛られ猿轡をされたシスター服の少女達だった。


で、奴隷商人らしい男達の首を刎ねて現在に至る訳である。ちなみに殺した理由は私達も奴隷にしてやろうとか話していたからで、まともな情報も引き出せなければ話し合いすら出来そうに無かったので早々に処分したという感じだ。


「……いや、そもそも飢えに苦しむナヌレス軍国の人間が戦争を起こすか?いや、少しでも食える物が手に入るならば……それでも限りがある……いや、だからこそ……か?」

「剣城様、いったい何を考えているんですか?」

「ちょっとナヌレス軍国に関してだね。なんかこちらが訪問している間に攻めてきそうだからね……。ラグバレー聖国の方に。」


まぁ、今はまだ憶測の域なので詳しく話したりはしないが……正直言ってかなり嫌な感じがしてしまうのだ。ただ、奴隷商人をやる事自体は良い案に思えるけどな……食料を用意する量も減れば金も手に入る訳だし……もっとも、国の中だけで商品を用意すればの話だが。


「とりあえずこのシスター見習い達も連れていくか……。」


そう言って私はシスター達の猿轡などを解いていく。流石にそのまま話そうとすればアレと同類と思われてしまうだろうしね…。ただ、シスター服の色が黒だけでは無く赤やら青やら、紫等カラフルな感じになっており、まさに異世界のシスター服と言えた。


「あ、ありがとうございました……。私はシスターをしておりますクラスフィール・ツァンスベルと申します……。今回は私達シスター見習い達を助けていただきありがとうございました。この恩は必ず返します……。」

「クラスフィール様!命の恩人とはいえ王族が頭を下げるのは……。」

「貴方は黙っていてください変態マルケラータ。貴方があの奴隷商人達を教会へと連れてこなければこんな事態にはならなかったのですよ?」

「け、けけけけ決してそんな意図的な事は!!ただ私は幼い少年少女に囲まれてひたすら深淵を覗こうと………。」


……なんか、テンプレみたいな事が多く起きているような感じがする。なぜか奴隷商人に連れ去られている感じの王女のその護衛……ついでに言うと護衛はショタコンとロリコンのハイブリットである。……正直助けない方が楽だったよな……と思いながら私は2人の喧嘩が終わるのを待ったのだった。何故この様な事になったかも話している訳だしね。

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