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新たな二人の王女様-4

「……まぁ、こんな感じで進めてくれれば問題無い。とゆーかなんで名産品のくせに調理法が確立していなかったんだよとは思うが、これで輸出なども出来る様になるし、他の作物の種やらも確保できるようになる筈だ。で、何かこちらの指示を仰ぎたい時はこれを使う事。後、こちらが欲しい物も送って貰う為の装置であるからそれは無くさない事……以上だ。」

「結構まともな運営方法ですね………。」

「後から色々言われるのは面倒だからな。最初からキッチリしておいた方が良い。ただ、軍事力が無いに等しくなっているからその辺りはどうすべきかという問題もあるけどな。」


そう言いながら私はチャットでアルミナ達に『オラージュ』のせいで出来た血の海を『洗浄石』等で片付けて貰う様に頼んだ。とりあえず血を取り除けば土壌回復の為の作物くらいは栽培できるようになる筈だからね…。


「この国と隣接しているのは北の『アッシルベン魔帝国』、西の『リューケ共和国』、南の『ラグバレー聖国』……で東には海だけで国は無しか……。まぁ、戦争起こしてきそうな名前なのは『ラグバレー聖国』のさらに南にある『ナヌレス軍国』だな。多分『ゴルフェス軍帝国』の方はこちらを攻めてくる事はないだろうが……。」


『ナヌレス軍国』は日本の香川県より一回り小さい国で、食料等の物資が乏しい為輸入で飢えを凌いでいる国だ。……というのもこの国、中心部に鉄鉱石等の食べられない資源ばかりがよく取れるのだ。しかし食料欲しさに『ゴルフェス軍帝国』や『ラグバレー聖国』に戦争を吹っ掛けたが敗北し、領土をかなり削られている。……ただ、端っこの方にギリギリ作物が栽培できる土地が集中していた為余計に飢えが激しくなったらしい。


「まぁ、この国と『ラグバレー聖国』を繋ぐ『イチン山脈』を越えていけば辿り着かれる。だから獣を捕らえる罠を山に設置しておかなければならないだろう。まぁ、攻めてくるとした大分後になるだろうが。」

「……そうですね……。あの山脈は結構平地が多いですから馬を率いていけますからね……。」

「しかし軍帝国時代の兵法は一部しか使えないだろうな。兵が不足しているのが原因だから、数で圧倒する事は出来ない。隣国には交渉次第で戦争が発生する事は防げるだろうが……」


まぁ、交渉には私が行ってしまう方が良いような気もする。一応この二人でも問題ないが、私の都合が良いようにするならば『鑑帝』の力があった方がよりやりやすい。そう考えながら私は交渉の場を作る前にやれる事をサクッとやってしまおうと、それぞれの国との関係性を調べてみるのだった。

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