ジャックリッパー・オ・ランタン-3
……………………とりあえず『ミアッペ・キングゴーレム』の死体から素材になる物をさっさと剥ぎ取っていこうとして………………面倒になったのでギルドへの報告すらしない事にした。………………だって、岩だから解体するのもキツいし、そもそも核以外は売り物にならないのに、その核は粉々にからなぁ………………。
『ミアッペ・キングゴーレム』が元々いた場所にゴロゴロ転がっている岩はすでに価値0Gのただの岩になってしまっているので、これが元『ミアッペ・キングゴーレム』だったという事を証明できるのはスマホの『リザルトルーレットガチャ』だけだったのである。
「……………………で、どうしようかな……………。私としてはアイテムのガチャにした方が良いと思ってるけど、ランタンはどう思う?」
「わ、私は……………アイテムで良いです私にはあの武器達で十分ですから不眠不休でマスターに仕えマスターの事を例え私が晒し首になったとしても守り抜きますからマスターはマスターの思うままに生きてください私はマスターに生かされているだけですからマスターは私をぼろ雑巾として使われも全然構いませんから……………。」
…………………………またも自虐的な態度で応答したランタンの事は置いておいて私はガチャの結果を確認する。すると結果はハイレアで、アイテムの名前は『高級岩釜』だった。……………………パンやピザでも焼けと言うのだろうか?小麦すら持っていない私達に………と思いながら私はそれをウエストポーチに仕舞ったのだった。
「…………………とりあえず、これを渡しておくよ、ランタン。」
「わ、私にこんな上質な武器をくださるなんて勿体ないですよ私はどうせすぐ役立たずになりますからそれでもいいなら貰いますけどあまり期待しないでくださいそれが私クオリティですから。」
私が『新月狂華のジャックナイフ』を渡すと、ランタンはオドオドしながらも、それをしっかりと、嬉しそうに受け取っていた。…………………自虐癖って照れの現れなのか?と一瞬思うほど、ランタンのぽわ~っとした顔は可愛かったのだけど、すぐにあわあわとした表情戻ってしまうのだった。……せっかく可愛い表情だったのにね……。
「こ、これからもこの武器を使う者として恥じぬように頑張らせて貰いますついでに夜の事もお世話してそのままマスターのぬくもりを与えてくれれば嬉しいなぁなんて思ったりしてってそんな事言ったら駄目ですよね私みたいな子はマスターの様な立派な殿方には釣り合いもしないので…………。」
……………………なんだか、勘違いされている雰囲気があるなぁ………と思いながら、私はランタンに誤解を解く言葉を言うのであった。




