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番外編 平行世界の交流会-14

「……そういえば、黒華鉄さんは未だに男子の制服のままでしたよね?今回もスカートを履いてきていないわけですし。」

「…すまん、ちょっと花を摘みに行きたくなった所だ。だからさっさと帰らせてはくれないか?」

「逃がしませんよ?私は何度も恥ずかしいところを見られてしまっていますからね……。」


いや、確かに悪かったと思うけれど!!絶叫系に乗せてしまったり、呉松に抱きしめられたりだとか、私と恋人と思われてしまったりとか!!最初の以外は不可抗力だったけど!!


「……まぁ、たまにはスカートを履いてみるのも良いと思いますよ?実際メイクすれば可愛い系の顔になれるでしょうし。」

「やめろ!!せめてジャージを!!情けでタイツを!!」

「剣城ちゃん、そのくらい無くても平気だと思うよ~。」


その後、私はプリクラ近くにある更衣室に連れられて着替えさせられた。ただ、私はGパンというタイツやらスパッツ等、露出を無くすための物を一切着用していない。それに靴下も短い物を使用している。


「………せめて、せめて生足を晒すような形にはしないで欲しかったよ……。一応処理はしてるけどさ……。」

「完全に死んだ目になっているんだが……。」

「実際中学時代はスカートの下にジャージかスパッツ、ハーフパンツ履いてたからどうにかなっていたけどさ……。靴下も学校規定の長い奴使ってたし。でも生足全開パンツ丸見えになる可能性のある服装なんてなぁ……」


正直言ってこの形になるならばプリクラ近くにあるコスプレウェディングドレスの方がマシだった気がする。子供向けなので最高150までの物しか無いので着れないけど。


「まぁ、最終的に打ち解ける事が出来そうなので記念にプリクラでも撮りましょうか。加工すれば暗い顔を笑顔に替えられますし。」

「いやそれどこの鬼や悪魔ですか……?」


クラリスの発言に宮永が反論するも、私をガッチリと捕まえているのは変わらない。……で、結局生徒会メンバーでプリクラを撮る事になったのだった。それも今回の主役は私だという事で真ん中に立たされた状態で……だ。


「……プリクラでここまで辱めを受けるとは思わなかった。なんで脚まで撮るんだよ。髪も変な感じにアレンジされてたし……。」

「それがプリクラのお約束ですよ。まぁ、専門店に行けばさらにコスプレグッズがありましたけどね……という訳で今回はこのままお開きにしましょうか。」


遊園地などで定番の思い出作りであるプリクラを撮った後、交流会はお開きとなった。ただ後日面倒な事が起こりそうな気がしたのだが、気のせいだと自分に言い聞かせる私なのであった。

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