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番外編 平行世界の交流会-13

その後は絶叫マシーン以外のアトラクションを楽しんだ。……まぁ、ここの遊園地の表側の名物であるジェットコースターには乗れなかったが、あれは歴戦の猛者でもキツい為別に気にならなかった。……まぁ、初見だと泣き叫びたくなる出来だからね……。ホログラムで火の輪くぐりとか後ろから聞こえてくる爆発音や断末魔等、同じコースを3周するというシステムのドッキリもある。それも2周目は機械の故障を匂わせる為にわざと同じ仕掛けになるが、3周目は全く別の仕掛けとなるらしい。


ちなみに、裏の名物はゴーカートであり、名物は両方ともホログラムを使うという共通点がある。まぁ、ここのホログラムの技術は凄いことになっているからな……。


「それにしても、バラバラに動いて交流会になったのか?」

「一応次期生徒会メンバーの私と黒華鉄さんの交流にはなったのでは無いでしょうか?」

「そうだな……。ただ私達をダシにしてデートにでも行こうという感じにもなっていただろうしな……。」


まぁ、宮永については色々と分かった事やら私も懐かしい人物に会えたりだとか結構収穫のある1日だったと思える。……ただ、後日呉松の関係で色々と面倒な事になりそうだけどな……。


「……で、これからどうするかな……。もうそろそろ閉園になるが、最後にピッタリの観覧車は閉園までに出られる気がしないからな……。」

「無理にアトラクションじゃなくても良いですよね?その辺のゲームコーナーで遊ぶというのはどうでしょうか?」

「じゃあそこにしよう。……ゴーカートのある地下に古い筐体を集めたコーナーがあるみたいだが、そこは私達には面白みが無い場所になりそうだから、入り口近くの所にするか。」


そうして私と宮永は入り口近くのゲームコーナーへと向かう。……すると、他の生徒会メンバーもそちらにいたのだった。ただ、4人ともクレーンゲームである物を狙っていた。


「……いや、なんで帝高校の制服のパチモンがあるんだよ…。」

「それはこちらが聞きたい。どこから漏れたか分からないが、あのデザインで校門に来られると簡単に侵入されてしまうからな……。」

「だから急いで回収しようとしているんだよ。まぁ、流石に本物と同じ素材で出来ている訳じゃないだろうしな……。」


そんなこんなで6000円程消費してようやく回収に成功した。まぁ、ビギナーズラックやら人を替えてみるという感じで行っていたのだけど、最終的に制服の入った細長な箱は穴に引っ掛かった。そして上に別のフィギュアを落とすという方法でなんとか回収に成功したのだった。

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