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効果時間終了のお知らせ

「……あっ、そろそろ効果が切れますね。」

「まぁ、アプリとしてもこの空間に無限に閉じ込めるわけには行かないんだろうな……。」

「まぁ、軽く2時間ほど話し込んじゃいましたから仕方ないですよ。……この空間の外で待っている人もいるわけですし。」


ただ、今後はチャットで全員から許可を取ってから発動しろと蔵鮫にキツく言っておく。まぁ、後から黒木からも言われるだろうが、念には念を入れて置いた方が良いしな……。


「ただ、このチャットに他の参加者を入れるという訳にもいかないよな……。特に龍之宮とか、私が女だと判明すれば発狂しそうな人間は入れるわけにもいかないだろうし。」

「いや、発狂する人間は……他にもいそうですね。一応私の所にいる教師達はつーちゃんが女だって事知らないしね。だから家に取り込もうとしていた子も少なからずいるのよ……。私が直接阻止していたけどね。」


……そんな事もある可能性があったのか……と思える。まぁ、黒木と似たような存在として見られていた事もあったのだろう。一応あの時の私は一般人でありながら帝高校に入学しているし、黒木と違い明確な所属が無い為、的として見られるのは仕方の無いことだったかもしれない。


「出来れば教頭一派の中で埋もれてくれれば良かったんだけどな……。まぁ、あの時は良い奴だけ馬車の中にいたから殺さず済んで助かったという事もあったけども。」

「それってどんな殺し方だったんですか?」

「それはだな……って、そういえば効果が切れる時間だったな。」


私が教頭一派の殺し方を話す直前にこの空間に移動した時と同じ感覚に襲われた。まぁ、蔵鮫はともかく、クラリスや宮永達もドン引きする様な感じだったので話さなくても良かっただろう。いや、あの教師の関係で既に知っているかもしれないけどな……と思いつつ、私はランタンとアルにラピ、ガンダレスとジルフェに急にいなくなってしまった事を謝罪した。


「で、これからどうする?私達としてはさっさとヒドラの言ってた王国の改革をしに行きたいんだが。」

「……五月蠅くなくなるならそれで良い。」

「まぁ、軽く1ヶ月は掛かるだろうけどね。農民は全員保護するつもりでいる分、簡単に殲滅できないから。あぁ、でも兵役に就かない男や女、子供も保護しておかないといけないかな……。」


捕らぬ狸の皮算用に近いのかもしれないが、今の私には芋類の安定した仕入れを合法的に行う事が出来るという事でかなり浮き足立っていた。まぁ、目的の国に着く頃にはちゃんと地に足が着くだろうからなぁと思いつつ、私達はヒドラに指示された国へと向かうことにしたのだった。


次回から番外編を挟んでから新章に入ります。

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