ガールズトーク-4
「……学園長とアルミナさんって、剣城ちゃんを独占したらどんな事をしたいんですか?」
2人の会話の内容から、『学園長とアルミナのどちらが私を独占するか』という話題であると理解した蔵鮫は、独占する前では無く、独占した後の話に置き換えた。ただ、それで2人はさらなる暴走をし始めるのだった。……ちなみに、男2人は久々のボーイズトークに集中しており、こちらの現状は把握していないようだ。
「そうですねぇ……今の軍服やドレスも可愛いですけど、私としては魔法少女っぽい服を着せたいですね……。『2人はゴシキュア!!』のゴシックホワイトの衣装とか……当てれる物なら当てて着せてみたいですよ!!」
……いや、『獄炎帝』のロングスカート的なドレスまでしか許容できない奴にパンツ丸見えに近いスカート丈のドレスを着せようとするなと思えてくる。つーかあの番組は初代だからか、最終戦の前にようやくスパッツを履かせる様な展開にし、最終戦でスパッツを脱ぎ捨てさせる様な演出を図ったからな……。大きなお友達が出来るの待ったなしだっただろうな……。
「……アルミナ、あなたはおかしいですよ。」
学園長がアルミナの意見を否定するが、絶対に禄でも無い反論だろうと思いながら話を聞くと、やはりまともな反論では無かったのだった。
「魔法少女らしい服を着せるのならば、『2人はゴシキュア トゥインクルスター』のゴシックベガでしょう!!ゴスロリの基本精神を放棄したが、それ故に至高となるヘソ出しの加わった物……あれこそ、つーちゃんに着せるべき衣装です!!魔法少女的な衣装のカテゴリにするならば!!」
「つーちゃんって、剣城ちゃんの事だよねー。」
「多分昔の呼び方に戻しただけなんだろうな。剣城と発音して置くことで威厳を保とうと思ったんだろうが……あれじゃあ無理にも程があるな。」
しかし、ヘソ出しのゴスロリも、ミニスカートなゴスロリも正直着たくない。これは男装時代、如何にメンズの服が動きやすいかを知ってしまっているからだ。ただ、今の胸だとその殆どが使えないので諦めることになったのだがな……。
「……つーか、『2人はゴシキュア』シリーズって何作あるんだ?私はアニメを見る事が少なかったから詳しく知らないんだが…」
「え~っと、確か『2人はゴシキュア!バンブレード!』で放送20周年だったから、18作品は続いてるよ。キャラパンツとスポブラを製作していたから分かったんだけどね。」
ちなみに、最新作のバンブレードは剣道部という部活物が混ざっている事や、初代主人公の2人が教師として登場していたりという初代から見ている人にはたまらない作品となる……予定らしい。まぁ、視聴する手段は無いのだけどね。