表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
438/922

恋愛関連について-2

黒木がクラリスに尋ねたのは2人が息災であるかという感じだった。まぁ、同級生だった訳だし2人の様子が気になってしまうのも仕方が無いだろう。それに黒木達のいるのは主にダンジョンであり結構ギリギリの生活となっているだろうと思う。その為余計に心配してしまっているのだと感じた。


「そうか、元気にしているのか。」

「一夜、あの2人に気がある訳じゃ無いよね?」

「……まぁ、執事仲間として仲は良かったが……向こうが俺の方に好意を向けてくる訳じゃ無いだろ……。戦友としか思われてないだろうし。」


黒木がそう言うと、クラリスは「鈍感ね……」と呟いていた。どうやらフェーリアとペトラのどちらかが黒木に好意を向けているのだろう。ただ、現在の黒木は蔵鮫の世話に焼かれている感じの為恋愛に関してはどうなっているかと考えてしまう。


「……とゆーか、今思ったんですがこの中でまともな恋愛をしている人少なくないですか?と感じるのですが……。」

「あぁ、クラリスと織村が付き合っている以外は全員フリーかつ恋人無しだからな。」

「一夜、私達は付き合っている事になってないの?」

「俺とお前は主従関係にある。恋人とかの枠には入っていない。それに執事になる為養成校に通った後、再会したら男じゃ無くて女だったんだぞ。」


普通に考えればそのタイミングで恋愛に繋げるのは難しいだろう。まぁ、蔵鮫は籠絡しようとか考えている訳では無いらしいし、アリアマリンもいるので大胆な事は出来ていないだろう。…ただ、スキンシップに関しては変わらないらしいがな……。


「まぁ、私の場合は恋愛するにも恋愛出来ない理由もあったしな。ただ、糞親父と美華等を見ていると男と付き合おうとは思えなくなっていたがな。かと言って女性に恋しようとも思わなかったが。」

「でも龍之宮さんとは婚約者という形になっていましたよね?」

「あれは母さんが良かれと思ってやった事だ。私はあの時まで婚約者の存在自体知らなかった様な物だしな。」


まぁ、あの時は男の振りをしていたのだから仕方の無いことなのだ。だが、この婚約があったからかクラリスと織村が婚約というか付き合うことが出来たのでは無いかとも思える。


実際織村家はネイクハイカー家よりも龍之宮家との交流が多かった訳で、黒華鉄家との婚約が無ければ龍之宮家は織村家との婚約をしようと考えたかもしれない。…まぁ、私の考えすぎな所はあるかもしれない。


「……まぁ、本当に小さい時に婚約とかやらせられなくて良かったとも思えるよ。そうなると黒華鉄家で繋ぎ止めていた様な糞親父が他の家にも迷惑を掛けただろうしな。」

「…いや、織村家と交流を持てば追放されたのは美華財団の長となっていたあの男だと思うが……。」

「それもそうかもな。」


まぁ、どちらにしろ今は結婚願望とかは無いと言った私は口論の終わった学園長とアルミナにもその話題を振るのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ