恋愛関連について-1
「そういえば服はどうやって調達している?私達は完全にガチャ頼みなんだが。」
「私もだよ~。一夜も魔法に頼る事が多いからって買わないから私もそれに合わせてるんだぁ~。……ただ、一夜が色々言ってきてね……。」
「……まぁ、コイツは服を着ていれば何の文句も言わない。他の探索者が来ない理由は無いからな……裸でいようとするな。みっともない。」
「みっとも無くないよ!!あれだけ誘惑しているのに全然構ってくれないんだから仕方ないじゃん!!」
大人達が酒に関しての喧嘩を終わらせるつもりが無いのか、延々と続きそうになっていたので、学生組は別の話題に切り替えたのだった。……まぁ、私の服が今回の話題の切っ掛けになったという感じだけどね。
「……アーティフィリアでは色々と服屋があるからそこで買う事が出来るが……その中にはメイド服っぽい奴があったよ。色々と機能がついているからオークション経由で送ろうか?」
「……今着ている奴の方が肌に馴染んでいるから必要ないな。このメイド服も制服と同じように防寒防弾機能着いているからな。」
「まぁ、アーティフィリアは色々な店があるからな……まぁ、常連になっている様な店にしか行ってないが。」
タチの悪い店もあるらしいので、懇意にしている店以外は行かないという織村の判断は間違っていないだろう。実際、その常連になっている店だけで大体の物が集まるらしいしな…。
「アスタリアでは女性が着る様な服が多いですね。まぁ、見た目が全員女みたいな感じになっていますからね……。ただ、男性には生きづらい国ですけどね。幸い騎士団に所属しているためシャツやGパン等を渡して貰えるらしいですけど。」
「アスタリア製のGパンってかなり有能ですからね……。動きやすくなるそうですし。ただ、破れやすいのが難点ですけど。」
ただ、ダメージジーンズ的な事を考えれば結構良いと一部男子からは公表らしい。……その中の1人はダメージジーンズの穴を縫い付けられ、ゴワゴワとしていればすぐに新品にされる様な感じであるらしく、感涙していたという。
「……そういえば1つ気になる事があるんだが……。」
「どうしました?黒華鉄さん。」
「いや、楝蛇木や専属執事やメイドなどはどんな服装をしているんだ?」
私がそう言うと、クラリスは「好きな服を着て貰っています。藤扇は積極的に稼いで服を買ってます」と答えていた。その時、黒木は同級生であるフェーリアとペトラを心配しているのか、ただ単純に気になっただけなのかは分からないがクラリスにある事を尋ねるのだった。