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獄炎帝-2

『『ブルーフィールド』』

『『ハンティングランス』』


アジュミアが魔法、タルヨナが槍投げをしてきた事から私は投げられた槍をかわした後、アジュミアに狙いを定めて『アンサンブル』を放つ。だが、タルヨナがアジュミアを抱えて攻撃範囲から離脱した為に不発に終わってしまう。


「…戻れ、アジュミア。タルヨナ。」

「すぐにアンデッドールを戻したけど、何かありそうだよなぁ……いや、あのまま闘ってたらアジュミアとタルヨナを失うことになると考えたのか?」


『鑑定』で見たアンデッドールの項目には自動再生をする事は1つも書いていない。つまり、『殺戮魔法』の様に死体すらまともに残さないタイプの攻撃にはなるべく対応したくないのだろう。それにしてはあっさりと戻していると思っていると、ガンダレスは新たな人形を呼んでいた。


「『ドール・リヴァイアサン』」

「……いやいやいや、デカすぎるだろ!!それにどうやって縫ったんだよあれは!!」

「…手縫いだ。この大きさはミシンでは縫えないからな。」


ガンダレスが言う様に3階建てのビルくらいの大きさの人形をミシンで縫うことは不可能だろう。…手縫いの方がもっと不可能な気もするが、その辺りは気にしない方がいいのだと思う。フェルトの様な生地で作られているにも関わらず、ガンダレスが本気で殺しに来ていると思える程威圧感があった。


「『アーム・リヴァイアサン』」


ガンダレスがそう言うと周りを包んでいた青い空間ごとリヴァイアサンの人形はガンダレスの体に鎧のよう纏われていった。……とゆーか、リヴァイアサンの巨大さですっかり忘れていたがアジュミアの使った『ブルーフィールド』はこれの為の布石だったのかと思える。そうでなければアンデッドールを使う必要など無いのだから。


「……いや、ヤバくないか?これ完全に詰んでるんだけど……。」


実際私の体は種族レベルが上がっているとは言え一瞬で四肢を切り取られる程ガンダレスと接近戦をするのはリスクが高すぎるのだ。接近させないように『殺戮魔法』や『獄炎魔法』を駆使すればどうにか出来るかもしれないけど……それが出来るとはあまり思えない。


「……『オーケストラ』。」


とりあえず『アンサンブル』よりも強力かつ凶器の量の多い『オーケストラ』を使用する。これはあくまで牽制という感じで撃ったのでどうなるかは大体予想が付いていた。予想は付いていたのだけど、結局は……駄目だった。


「……やはり、これなら軽く砕けるかな。」


クマの手だと避ける方にシフトしなければならなかったが、リヴァイアサンだと強化された物でも軽く砕けるくらい強くなっているらしいです。……なんというか、主人公最強系の主人公と闘う敵の気持ちがよく分かってくる。これ絶望感が思考の殆どを奪うわ……と思いながら私は次の一手を考えるのだった。

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