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英雄の地 アルバストア-2

ガゴーゼンというのはアルバストアという街で産まれた大将軍らしい。そして彼が何故英雄なのかと言えば、80年の間に200の戦に勝利したという物だ。まぁ、私達の世界と比べれば英雄と言われても良いかもしれない。


「まぁ、戦だけしか取り柄が無かったからこそここまで低レベルなんだろうけどな……。」

「そうですね。別行動のラピやランタン、アルも心配になってきますよ。」

「まぁ、それなりにGは持たせているから問題は無いと思うけどね。ただ心配なのは厄介事に巻き込まれないか…だけど、探してみる?」

「そうですね。後2日もすればここに用は無くなる訳ですし。」


そう言いながら私とアルミナは3人を探して歩く。ただ、この間にいくつか武器屋を見かけるのだが、どこもそこまで良質な武器を作ってはいないようだ。ただ、英雄の使っていた剣のレプリカだけは良い性能を保っていた。


「あっ、マスター。」

「賢者様。もう情報は集まったのですか?」

「いや、もう少し掛かるけど……ランタン達は何か情報が手に入った?結構聞き込みしていたと思うけど。」

「……はい。何度か娼婦やらに勧誘してきたり、援交に誘ってくる奴もいましたが、情報自体はあつまりましたよ。その中で面倒なのは『理想陣』というガゴーゼンの遺した物ですね。」


『理想陣』は神に許されなければ仕えないスキルらしく、ここで死んだ後、自分の理想で街を囲ったらしい。つまり、武器屋の質がレプリカ以外微妙なのも、味の薄いポタージュや水も全て生前のガゴーゼンの描いた理想らしい。


「…まぁ、ガゴーゼンが使えるのはそれだけらしいですけどね。ただ、別の話題がありまして………これです。簡単に言うと『勇者狩り』……という名の転生者狩りが訪れていたらしいです。まぁ、滞在していたのは1日にも満たないらしいですけどね。」

「まぁ、警戒はしておくか。これまではラピやアルミナどころかアルでも倒せる相手ばかりだったからな……。多分この2人は格上だろうし。」


余計なフラグを建てないようにしながら私達は転生者狩りについて話していた。まぁ、転生者狩りの元仲間が織村の住む街にいるらしく、情報は少しだけ手に入っている。ただ、その2人と出会う確率は低いと感じていた。


「ただ、周辺の細かい地図や特産品が見れたのはこの街の良いところだろうな。ただ、『理想陣』に関しての情報の中に『娼婦に成り得る者は街から出さない』という理想が腹ただしいと思えるな。」

「私の魔法で既に無効化してますけどね……。まぁ、ガゴーゼンは戦に強かっただけで本人がかなり強いという事もありませんし。……実際アルでもガゴーゼンには勝てるのではないでしょうか?」


まぁ、ガゴーゼンは戦では敵無しだったがそれ以外の戦闘は微妙だったらしい。まぁ、当時ガゴーゼンが奉公した国にはガゴーゼン以上の実力を持つ将軍が大量にいたらしいしなぁ……。

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