初めてのG -3
「……………………これで、アイテムの買い取りは終了っと……………。次は、何処の宿を取るべき何だろうなぁ…………。」
買い取りコーナーから離れた私は、クエストをそのまま受けたりダンジョンに潜るわけでも無く………………宿を探しに行く為に、冒険者ギルドを出た。空き地に『簡易テント』を張るのは無理だろうと思うからだ。仮に、家を建てるにしてもGが足りないのだ。
………………ガチャから持ち運びが出来る一軒家や、某青い狸が出すようなソフトテニスボールの空気入れみたいな形の奴が出てくる可能性もあるが、面倒なのは土地の問題だ。この『ラビネア』の町はダンジョンの広さを抜くと、とても狭い。かといってダンジョンの中に住むという方法も考えにくい。
………………………………その結果、宿屋として運営したりする事で一軒の建物に多くの人数が入れるようにしているというのが現状だろう。…………………いや、ギルド職員達はポータルらしき物を使って帰ることが出来るため、不公平だとは思うのだけど。
そして、私はとりあえず宿を探しておこうと思って宿屋の通りに行くと……………客引きをしていた男どもが一斉に私の方に向かって来た。2人はいかにも気の良い宿屋のおっちゃんだった。次の奴はややイケメンなホストっぽい奴だった。
「おっ、坊主。見ねぇ顔だが……………宿屋『オヤジブクロ』に泊まらねぇか?今なら三日泊まる事で30Gだ。まぁ、クエストを受けてくれたらだけどさ。」
「そこの君!!『ペンカートレ』に泊まっていかないかい?今なら『蜂蜜酒』一本が部屋に着いてくるよ!!これで一泊730Gだ!!」
「いいや、坊主。お前は『カンジュリ・マンスターナ』に泊まった方が良い。良い娘が沢山いるぞ~。夜のお楽しみもバッチリでぃ!!それで120Gはお得だろう?」
宿屋の通りに行くと、宿屋の職員やらが私に自分の宿屋をアピールしてきた。ちなみに、アピールしに走ってきたのは6人ほどいたが、その内の3人は私の後ろを歩いてきた奴に標的を変えたので私には何も言って来なかったけどね。
「…………………私は酒を飲みませんし、女とも戯れる予定はありません。それに、宿に長くいるという事は考えていないので、お断りさせていただきます。」
すると、『オヤジブクロ』の職員以外はすぐに別のターゲットを探して私から離れていったが、『オヤジブクロ』の職員だけは、まだ私を泊まらせようと特典をズラッと並べた紙を取り出したが、私にとってはどうでも良い特典ばかりだったと伝えると、そうか…………と諦めて帰って行った。
………………………宿屋通りに入って五歩目でこれだった事もあり、私はダンジョンの中で寝泊まりするという事を決意して宿屋通りから外に出るのだった。………………もし、ダンジョンの中に住もう!!作戦が失敗した場合は帰ってくるだろうけど、ここにはもう戻らないという心境になった私なのであった。




