黒華鉄家と美華家の関係-2
糞親父の股間を蹴り上げた後の話はやや端折って説明しておこうと思う。…………………わざわざ糞女のどうでも良い罵倒やら美華家の跡取り様のファザコン発言とかを延々と聞きたくは無いのだ。正直言ってセバスに命じて口を塞がせようと思ったが、それすら面倒だったのでおとなしく聞いてやることにしていたのだった。
まず最初に現れたのは、糞親父が不倫で作った糞親父の実子であり、軽度のファザコンとなっていた私と同年齢の美華 結城である。彼は母さんが死ぬまでは妾の子として扱われていたわけでは無く、私以上に愛情を注がれていた。そのためか、彼は出張ばかりで糞親父がいない時期がとても悲しかったらしい。
「おい、妾の娘……………貴様、父上に何をした!?父上に暴力を振るうなど、何を考えているのだ!?」
「……………………直接その父上とやらに聞いておけばいーだろうが。こちとら引きこもり生活送ろうとしたところをその糞親父に引っ張り出されてイライラしてんだ。さらに何発か殴らせて貰おうか?こんな糞親父でもサンドバッグにはなるだろ?」
「お、お前は父親をなんだと思っているんだぁぁぁぁぁぁ!!」
そこから跡取り様の罵倒が始まったが、面倒なので放置した。まぁこの糞親父はコイツをどこまで心酔させているかは知らないが、私はさっさと届いている制服を受け取ってから寮の方へ向かいたいんだが……………と厄介事を増やした糞親父を睨んだ。
「あなた!!またこのクズ娘に何かされたのね!!全くこのクズ娘とそれを産んだクズはどこまでもあなたを不幸にして………………。私達に何の恨みがあるのよ!!」
「……………………………逆に無かったら恐ろしいだろうがこの糞女!!そもそもテメー等が恨みもたれる立場なのになんでそんな堂々と私達は正義です面できんだゴラァ!!その口閉じねぇとその鼻へし折んぞ!!」
第一母さんの遺骨を可燃ゴミの日に出しに行くとか、母さんの味方だったメイドをなぜか借金負わせて解雇させるとかしておいて、よく恨みを持たれませんなんて顔が出来るんだろうなぁと思える。
あ、メイドさんの借金は全てセバスが自分の給料で支払っておいたらしいので不幸にはなっていないが、下手すればこの糞女は刺されてもおかしくない位恨まれてます。それに、糞女は相手するのも面倒くさい子供生産機なんだよなぁ……。
「………………妾の……………子だ………………あっち………行け………疫病……神…」
「そうですわ!!今更何の用なんですの!!」
「「そーだそーだ!!何の様だーーー!!!!」」
「出て行け!!ここは僕達の家なんだ!!」
「追い出された奴は出てけー!!」
「あぶっ!!だーぶー!!」
糞女の後ろから出て来たのは糞親父が糞女と不倫中に作った子供だ。確か上から14才、13才、12の双子、10才に8才、最後に最近産まれた赤ん坊がこれまた罵倒してくるので私は悶絶している糞親父の腹を蹴ってこう言った。
「糞親父、コイツ等相手にしてると面倒だからさっさと出すもん出してからさっさと寮の方に向かわせろ。すぐに出来なければそうだなぁ……………。ちょっと料理長に話して明日から納豆三昧にして貰おうかな。」
「わ、分かった!!分かったからそれだけは止めてくれ!!すぐに持ってくるから!!それだけはやめてくれ!!」
そして、脱兎のごとくその場を去り、帝高校の制服と学生証の入った箱を持ってきた糞親父は、とても財団の当主とは思えなかった。母さんのレシピでないと納豆が食べられないって、当主とか以前に大人としてどうなんだろうかと思う私なのであった。アレルギーで無いなら普通に食えよと思いながら、手間が省けるカードになって良かったと思う私なのであった。