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勇者狩りについて-3

あの後いくつか話をした後、メイミは私に獣避けのお香的な物の試供品を渡してからスズラズの所へと戻ったいった。恐らくまた何かのクスリで彼女をからかうのだろう。そう思いながら私はアルミナとラピに馬車の方まで戻ってくるように伝えたのだった。


「勇者狩り……………もとい、転生者狩りですか……………。」

「あぁ、この中で1番狙われそうなのはアルミナだからな。実際に勇者みたいな事をしたわけだし。」

「でもその人相描きに描かれている様な人は噂にすら出て来ませんでしたよ?まぁ、私自身が勇者的な何かとして有名な訳でもありませんし、暴君は愚かまともな従者がラピとタゴンしかいませんし。」


アルミナの言うとおり、彼女は狙われるような事はしていないタイプの勇者だと思う。ただ、女という点で色々と面倒な事になりそうだが、勇者では無いとラピが証明してくれるだろう。そうなれば襲われる必要も無いので気にしないで良いだろう。


「でも、そこまで警戒する事でしたかね?その人からの話では強さは分かりませんけど剣城ちゃんの魔法は負ける要素が少ないと思うんだけど…………………。」

「私の攻撃は基本的に一撃必殺だけど、それが外れた時点で負けになる程の実力しか無い。一応『殺戮魔法』で武器は出せるし『居合い斬り』も出来るけどあんまり強くないんだよ。並の人間なら殺せると思うけどさ。」


ただ、面倒なのはあの魔神やらラピみたいに再生する事を前提に闘ってくる奴は殺せない。魔神の場合は腕を切り落とす事は相手が油断していたからこそ出来た事だ。普通にやれば軽く避けられた後軽く殺されてしまうだろう。


「まぁ、ラピの様に自分の弱さを自覚できるという位置にいる敵ならどうにかなるけど、圧倒的すぎる敵には勝てないどころか負けた後に敗因を研究して強くなる事も出来ない。死ぬか、恐怖でその道を断つ事しか出来なくなる。…………後者の方を私は1回だけ克服したが、戦闘などでは無いからな……………。」

「宝石の加工についてですか?最近夜になると宝石らしき物を色々と加工してアクセサリーを作っていますよね?」


戦闘職でなく技術職の場合、敵わない事への恐怖が比較的に克服しやすいのだ。まぁ、恐怖よりも怠惰でやめる奴の方が多いかもしれないが、私の場合は幼い頃に見学した宝石を加工して指輪を作る職人を見て、あそこまで作り込めないとそれをやる事を諦めた。…………………今はガチャで材料が手に入れられるので材料にも困らない。


話が大分逸れてしまったのでこの加工やらの話についてはまた今度話すことにして、私は他の3人と勇者狩りについての事で話し合うのだった。まぁ、これは流石にフラグにはならないと思いながら。

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