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宴の中の出会い-3

「にしても、この街は茶髪の方が主流なのかというぐらい黒髪がいねぇな………………。」

「そうですね………。男性には少しだけいますけど、黒髪の女性は見かけませんね……………。」


私とランタンがそう話ながらメイミというマッドサイエンティストを探してみるも、猫耳の人間すら見かけないのだ。ただ、『鑑定』してみると猫耳族という種族であるスキンヘッドの男達が多い。…………………まぁ、耳は人間と同じ場所にあるので耳が聞こえないという事は無いらしいが……………。


「耳をとった理由が、猫耳だと魚が盗まれるという縁が着くかららってのも異世界らしいような………。いや、スキンヘッドで猫耳は本人達の方が恥ずかしいからそうなるのか……………。」

「普通なら女性でも猫耳は恥ずかしいですでもマスターは別ですマスターは似合ってますから猫耳じゃなくて猫耳ヘアーですがそれでも私はもう少しだけそうしておいて欲しいというか…………。」

「ランタン落ち着いて。言いたいことは分かったからちょっと落ち着いて……………。」


ランタンが落ち着かせてから私はイカの唐揚げを売っている屋台に並んだ。勝った客の持つ物を見てみると、サイコロステーキ程の大きさであるのが分かったのでツマミながら歩くには丁度良い大きさだと感じたのである。


「…………………………にしても、メイミというマッドサイエンティストは中々見つからないな…………………。まぁ、このままだと利尿剤入りのイカ焼きを喰わされる可能性が多くなるからなぁ……。早めに誤解解かないと…………。」

「流石に『洗浄石』で綺麗にするなんて屈辱的な事はしたくないですもんね………。」

「まぁ下剤で無いだけマシなんだけどさ。いや、周りが飲食店というか屋台だからそれに配慮してか?流石に周りの売り上げを下げるようなトラブルは起こしたくないだろうし。」


下手すると大部分に責められるだろうしね………………。汚れ自体は『洗浄石』でどうにかできるにしてもその場のインパクトは半端ないからね………………。お食事中に見たくない物として選ばれたのが利尿剤なのだろうけど。


「…………………マスター、あのイカ天の屋台に黒髪で猫耳があり白衣を着た女性がいます多分探しているメイミだと思うので至急確保してくださいいや私がしてきますそちらの方がマスターの負担を軽減できますし隠し球を使われても私が盾になれますしね。」


そう言ってランタンはイカ天の屋台にいた猫耳の女性を連れてきた。『鑑定』すると彼女の名前は確かにメイミであり、髪の色と猫耳はソックリだった。…………………だが、私と彼女の顔は似ても似つかず、彼女には泣きぼくろが存在していた。……………なんで私は勘違いされたんだろうな?と考えながら彼女と話すのだった。

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